―― 2013年は増収増益となりました。背景は。
ユーゼ グローバルの全社売上高は前年比6%増の42億ドル、営業利益で同15%増の5.3億ドルを確保した。日本を含めて全体的に車載用マイコンをはじめADAS(先進運転支援システム)関連のアナログ&センサー、LTE用デバイスなどが好調に推移した。差異化した特徴のある製品が受け入れられた。
―― 日本市場の動きは。
ユーゼ 特に車載市場が成長している。車載に限らず全産業で国内顧客のデバイスの調達戦略が大きく変わってきている。東日本大震災をきっかけにBCP(事業継続計画)の観点から、複数購買を考えるようになっている。国内では15年、20年ぶりに当社の製品購入を再開していただいたり、初めてご採用いただいた顧客も増えている。日本市場の2割はこうした顧客層だ。
―― 14年の日本の事業戦略を教えて下さい。
ユーゼ 引き続き、成長を続ける車載市場を中心に攻めるが、他の市場でも新規ビジネスを拡大させる。アミューズメント分野では、10年に社内でタスクフォースを結成、足かけ4年目にして成果が出てきそうだ。
国内のデザイン案件数は前年比10%以上増える。車載マイコンをはじめADAS用関連デバイス、ネットワーク機器向けなどあらゆる分野で増加する。
例年開催しているテクノロジー・フォーラム(FTF)は日本では10月6日に行う。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2014年3月5日号1面)