TDK(株)(東京都港区芝浦3-9-1、Tel.03-6852-7300)の電気二重層キャパシタ(EDLC)事業が好調に推移している。2013年は前年比2倍に達したようだ。また、SSD(Solid State Drive)やエナジーハーベスト向けなど新しい分野の開拓も進めており、その動向が注目されている。EDLC事業を担当する新事業推進室の人見篤志部長に話を伺った。
―― 貴社におけるEDLC事業の概要を。
人見 当社の子会社にリチウムイオン電池(LiB)の製造販売を手がけるATL(Amperex Technology Limited、新能源科技有限公司)があるのだが、この技術を横展開し、LiB以外の電気化学デバイス製品のラインアップ強化を図るため、EDLCに着目した。
―― 製品について。
人見 パウチ型の小型低容量タイプ(10~1000mF)に特化している。用途としては、携帯電話やデジカメ、産業機器などに搭載されるLEDフラッシュ用電源に使用されているほか、センサー用電源などにも需要が拡大している。製品は顧客の仕様に合わせてカスタム供給しており、その対応力ならびに製品信頼性の高さで評価いただいている。
―― 開発面での取り組みについて。
人見 顧客ニーズとして小面積・低背化といった製品の小型化の要望が強く、材料やパッケージングの見直しなどによる解決に努めている。また、新たな用途開拓にも努めており、現在2つの分野で取り組みを加速させている。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2014年1月22日号10面)