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第41回

尾池工業(株) AFグループ タッチパネル材料事業部 事業部長 村井和昭氏


フィルム厚さ50μm品を上市
受注は高止まり、能力増強必須に

2013/7/5

尾池工業(株) AFグループ タッチパネル材料事業部 事業部長 村井和昭氏
 尾池工業(株)(京都市下京区仏光寺通り西洞院西入ル木賊山町181、Tel.075-341-2151)は、世界トップクラスのITOフィルムメーカー。世界市場の7割を同社と日東電工の2社が占め、ハイエンド品向けには9割近いシェアを押さえているようだ。世界のITOフィルム生産を担う同社のAFグループ タッチパネル材料事業部 事業部長 村井和昭氏に課題や戦略などを伺った。

―― 2012年度(12年6月~13年5月)の総括からお願いします。
 村井 12年1~3月は業界全体が低迷し業績も底となったが、4月から受注が増え始め、5~6月には急拡大した。要因は、カバーガラスにタッチセンサーを搭載したOGS(One Glass Solution)にある。12年初頭はOGSへの関心が高かったが、強度不足や歩留まりが低いなどの課題が見え始めたことで、フィルムセンサーの注目度が高まったためだ。

―― 新製品について。
 村井 13年度(13年6月~14年5月)は、厚さ50μmのPETフィルムを用いたITOフィルムを展開していく。
 これまで基材フィルムの厚さは125μmが主流だったが、一気に50μmまで薄くなったことで、技術的な課題も大きくなった。しかし、当社のウエットコーティングとドライコーティングの技術が高い品質と生産性を実現できたと自負している。


(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2013年7月3日号7面)

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