サムスン電子の半導体など電子部品で国内販売代理店首位の(株)トーメンデバイス(東京都中央区晴海1-8-12、Tel.03-3536-9150)。国内のパソコンや液晶テレビなどの販売不振と相まって、同社にとっては厳しい経営環境が続く。しかし、ブランド力のあるメモリーをはじめ有機ELなど競争力の高いラインカードを武器に、スマートフォン(スマホ)やウルトラブックなど大型アプリケーション向けの潜在需要開拓に本腰を入れる。社長の妻木一郎氏に2013年度の事業戦略や展望を聞いた。
―― 12年度は減収減益の厳しい内容となりました。
妻木 売上高は前年同期比9%減の1374億円、営業利益も同45%減の19億円強にとどまった。TV向け液晶パネルの需要低迷の影響が大きく、価格の値下がりが厳しかった。数量減も響いた。
しかし一方で、パソコン用の汎用DRAMは苦戦したものの、スマホ向けなどの低消費電力メモリーなどは特に上期に好調に推移した。
―― 足元の状況は。
妻木 もともと4~6月期ならびに7~9月期は低調に推移するとみていて、国内は想定内だ。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2013年6月5日号4面)