韓国の半導体製造装置の市場規模は、2012年に89億ドルとなった。韓国半導体製造装置メーカーの代表格として、国産化に40年近く専念してきたハンミ半導体(株)の代表取締役会長、郭魯権(カク・ノゴン)氏に、同社のビジネス戦略と今後の取り組みを伺った。
―― 韓国半導体産業の生き証人といわれています。
郭 私は1967年に米モトローラの韓国支社で開発部長を務めてから、80年にハンミ半導体を創立した。天然資源が乏しい韓国では、輸出が国家経済を牽引すべきであり、なかでも半導体に対する関心度が高い時代であった。
―― 貴社の概要を。
郭 半導体製造用の後工程装置を製作している。現状で世界22カ国の260の企業と取引している。全社員の30%に達する約180人が専門研究員で構成されており、付属研究所でR&Dに邁進している。
―― 主力製品について。
郭 「ソーイング・アンド・プレースメントシステム」という後工程装置である。同装置が誇る世界最高レベルの技術競争力は、他の追随を許さない。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2013年3月13日号7面)