―― 中小型LCDドライバーIC事業の状況は。
横田 上半期(12年4~9月)は好調に推移し、市場シェア26%(金額ベース)を獲得してトップベンダーになった。下半期の見通しも明るい。12年度の売上高は前年度比1.8倍、13年度は同1.3倍以上になる計画だ。
要因は、当社のお客様が好調であることはもちろん、スマートフォンの高精細化により引き合いが想定以上に拡大したことにある。当社は、高精細、低消費電力に注力して製品設計、開発をしている。製品の特徴がまさに、市場要求にミートした結果だと捉えている。
―― 新製品も好調だ。
横田 4月に業界初のフルHD対応、RAMレスのLCDドライバーを発表し、11月にはRAM内蔵製品のサンプル出荷を開始した。フルHDではRAM容量が大きくなってしまうが、これを3分の1に圧縮しつつ、高画質はキープするというIPを開発したことで実現した。すでに大手メーカーから受注をいただいており、13年2月には量産を開始する計画だ。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2012年12月12日号1面)