電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
第17回

(株)村田製作所 デバイス事業本部本部長 センサ事業部事業部長 薗田 聡氏


MFI子会社化でMEMS事業拡大
15年度に売り上げ約300億円へ

2012/12/7

(株)村田製作所 デバイス事業本部本部長 センサ事業部事業部長 薗田 聡氏
 (株)村田製作所(京都府長岡京市東神足1-10-1、Tel.075-951-9111)は、2012年1月にフィンランドのMEMSメーカー、VTI(5月にMurata Electronics Oyに社名変更、以下MFI)を買収し、子会社化した。同社は従来カーナビ用にMEMSジャイロセンサーを量産しているが、MFIの買収により本格的にMEMS事業を拡大する。デバイス事業本部本部長兼センサ事業部事業部長の薗田聡氏に話を聞いた。

―― 貴社のMEMSジャイロセンサー事業について。
 薗田 約10年前からカーナビ用に1軸ジャイロセンサーを量産出荷している。他社製品と比べて温度変化による影響を受けにくく、信頼性に優れていることが特徴だ。金沢村田製作所(石川県白山市)にて月産50万個規模で生産しており、足元では約20%のシェアを持っている。

―― MFIを買収した背景について。
 薗田 MFIは車載/医療/産業機器用にMEMS製品を展開しており、独自のガラス封止技術を強みとしている。当社は自動車、医療、環境エネルギー分野を将来の事業の柱と位置づけており、これらに展開するうえでMFIの製品・技術が非常に有用と判断した。

(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2012年12月5日号3面)

サイト内検索