―― 11月にソニーセミコンダクタの社長に就任されました。まずは抱負を。
久留巣 当社の半導体事業の生産・開発面を統括する立場として、主力のイメージセンサーをさらに進化させるだけでなく、これに次ぐ新たな柱を育てていきたいと考えている。
―― 具体的には。
久留巣 着任間もないので、まだオープンにできるものはないが、イメージセンサーのような差異化技術を持ち、それら技術はレシピ的な要素で構成され、かつニッチな分野を想定している。
―― CMOSイメージセンサー(CIS)では裏面照射型を武器に大きな成功を収めています。
久留巣 これまでの開発体制は、ソニー(株)厚木テクノロジーセンター(テック)の半導体事業本部を中心に多くのことが行われていたが、09年に製造拠点に開発機能の多くを持たせたことが、裏面照射型での大きな成功になったと考えている。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2012年11月28日号1面)