商業施設新聞
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No.659

約半世紀を経て念願の新道路が開通


永松 茂和

2018/6/12

半世紀を費やし開通した外環自動車道と国道298号線
半世紀を費やし開通した
外環自動車道と国道298号線
 千葉県の松戸市、市川市民にとって待望のイベントと言えるであろう、東京外環自動車道(外環道)の新道路が6月2日に開通した。この日開通したのは、高速道路部分の三郷南IC~高谷JCT間15.5kmと、併走する国道298号の松戸市上矢切~市川市高谷間11.4km。たった16km足らずの短い区間であるが、1969年の都市計画決定以来、約半世紀もの長い時間を費やした。というのも、松戸市と市川市を合わせた約100万人都市の住宅地を縦断する道路であるため、路線変更や完全地下化の要望をはじめとして住民の反対活動が強く、一時中断を余儀なくされたり、民主党への政権交代による事業仕分けで用地買収が難航するなど工事に影響があったと記憶している。

 紆余曲折の末、長い年月を経てようやく開通したのだが、筆者にとっては利用価値が高い。生活道路は遮断されたものの、家から一番近くのICまで車で5分以内となり、わざわざ混雑する首都高速道路を使わずに東北道、関越道、中央道、東名道へのアクセスが飛躍的にアップした。また、湾岸道路から常磐道まで、これまで40分かかっていたところが15分に短縮され、東北道までは30分、関越道までも50分と短縮し、具体的には、さいたま新都心までこれまで75分かかったものが、40分短縮の35分となるなど、非常に利用価値が高い道路となる。

 これまで、国道298号線沿いで4月に供用開始した「道の駅」の開業イベントなど、道路関連のイベントに筆者は欠かさず参加してきたが、関心が高いのには理由がある。幼少期から現在まで松戸市と市川市で暮らし、外環道の計画が身近な存在であったのも理由のひとつであるが、何よりも松戸市にあった実家が道路予定地に該当し、立ち退きの対象となってしまったことが大きい。

 確か、道路関係者の何人かが実家を訪れ、家の中の状況、庭にある木の数など事細かに調査していったことをかすかに覚えている。これを、松戸市と市川市の数千件レベルで行うわけであるから、労力は計り知れない。当然、かつてあった家はこの道路になってしまったわけで、複雑な気分である。

 ところで、国道と高速道路の2道路計8車線が静かな住宅街に新たに開通したため、眺めは壮観であり、いざ走行してみるとこれでもかというほど快適だ。残る外環道の西側は関越道の大泉JCTから東名道区間が【事業中】、東名から湾岸道路は【計画中】であり、早期の開通を期待するが、全線開通はかなり先になりそうだ。

 計画的かもしれないが、食品スーパーのヤオコーの店舗が開通道路沿いに3店あり、営業面、物流面で好影響を与えるのは確実だ。まだ側道などの整備は完了していないが、外環道沿いには開発余地があるため、新たな商業施設の進出もありそうだ。

 いずれにしても、待ちに待った外環道の開通で、アクセスが飛躍的に良くなり、生活が大きく変わる。そして、乗りつぶそうと考えていた自動車を買い換えようと考えている。
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