商業施設新聞
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No.1041

ご当地うどんとお米流行後の次の潮流


笹倉聖一

2026/1/27

 当社が加盟する外食産業記者会は、「外食アワード2025」(特別協賛・外食ソリューションEXPO(居酒屋JAPAN/焼肉ビジネスフェア事務局)を選考し、外食事業者部門として(株)資さん、(株)ONODERAフードサービス/(株)なだ万、(株)ミナデインの代表を選出した。資さんは、北九州のご当地うどん「資さんうどん」を全国区へ拡大し、地方チェーンが全国市場で成功する事例を示したことが授賞理由。他方、ぐるなびは、2025年「今年の一皿」として、「ご当地うどん」「お米グルメ」「抹茶」「麻辣湯」のノミネートワードの中から、「お米グルメ」を選出した。25年の猛暑による米不作や価格高騰により、米の安定供給への関心と存在感が高まり、備蓄米を美味しく食べる調理の工夫のほか、玄米や雑穀米など、外食でも様々な米の楽しみ方の提案が加速したことが背景にある。私も審査員の一員に加えていただき、ご当地うどんを推したのだが、やはり社会問題にもなり注目された“米”が選ばれて妥当だったのだろう、と振り返って思う。

 ご当地うどんと言えば、25年は資さんうどんのほか、丸亀製麺による「わがまちうどん47」の企画が秋に開かれ印象的だった。富山県の焦がし醤油 肉玉うどん、鳥取県の大山どりのねぎづくしぶっかけ、新潟県の雪国まいたけと肉玉ぶっかけなどが、地元店で人気が高かったそうだ。丸亀製麺は、26年になると「だし玉肉づつみうどん」「肉がさね玉子あんかけうどん」「鴨ねぎうどん」を冬商品として全国で販売し、うどん愛好家を魅了している。26年もご当地うどんや個性あふれる料理で、愛好家をわくわくさせてほしい。

GOLD STAR 3Dフルーツアイス
GOLD STAR 3Dフルーツアイス
 うどんとは異なるのだが、26年にはもう一つ楽しみな商品がある。「GOLD STAR 3Dフルーツアイス」という韓国発のアイスクリームブランドで、世界市場で販売されSNSでも話題になっているという。ストロベリー、レモン、マンゴー、ピーチ、グレープの種類があり、本物の果実のような形状でSNS映えし、さらに本物のフルーツのような味わいが世界で支持されているという。GOLD STAR JAPAN(大阪市生野区)が25年12月1日から日本市場へ投入した。東京・渋谷での商品発表会では、日本上陸前から同商品に注目していたというコンビニアイス評論家・アイスマン福留氏、Z世代に人気のインフルエンサーMINAMIさん、さくらさん、おさきさんが登場し、味とアイスの形状を絶賛した。同発表会には、ほかにも様々なインフルエンサーが駆け付け、会の演出の派手さに驚いたことが記憶に新しい。全国のコンビニ、大手スーパー、量販店で販売している。26年の売れ行きに注目したい。

 26年は、伝統食や懐かしい味、あるいは台湾料理、または米国流の朝食が流行るなど様々な予想を聞く。とはいえ、何が流行るか確かではない。1月15日に開かれた日本フードサービス協会の賀詞交換会では、久志本京子会長が「25年度は11月末までの累計訪日外国人は3900万人を超えた。日本の食を受け付ける土台が世界に広がっている。また、海外の日本食レストランの数は23年度に18万7000店(農林水産省調べ)、その後も出店が加速している。海外市場への期待が大きい」と話した。海外に関連した需要が26年も続くことが期待される中で、日本飲食団体連合会は、25年12月17日に第1回メディア懇談会in東京を開催し、行政による食産業庁設立の必要性を唱えた。「国は、インバウンド消費拡大を掲げているが、(省庁ごとに)施策が分散し、外食産業の売上・付加価値向上にまで実装できていない。国の目標を外食や観光事業者が現場で実行できる施策に落とし込むために、生産(農水)、観光(国交)、労働(厚労)、産業(経産)を、外食産業を軸に一体設計した食産業庁が司令塔として政策を束ねる必要性がある」と理由付けした。外食産業の団体は、海外市場および訪日外国人への期待を増している。26年はどのような潮流になるか注視したい。
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