「忙しないなぁ~」、そんな言葉を連呼したくなるような日々であった。
1月中旬に東京へ出張したが、編集長や副編集長の巧みな裏工作により、2日間のスケジュールはぎゅうぎゅう詰めの状態。「LUMINE有楽町店」や「二子玉川ライズ」など、関東の注目商業施設を一目見ようと目論んでいたが、結局、雨の「東京スカイツリー」を撮影するのみにとどまった。
初日は好天に恵まれ、早速、「焼肉ビジネスフェア2012」が開かれている池袋サンシャインシティ文化会館に向かった。会場に入ると、モクモクとした煙と焼肉の香ばしい匂いが立ち込めていた。同展示会は年に一度の焼肉業界のイベントであるが、今年は東京だけではなく、大阪でも開催が予定されており、中部・関西地区に本社を置く企業のブースが多く見受けられた。
焼肉業界は、BSE(牛海綿状脳症)問題やユッケの集団食中毒事件など、とにかく悪い話ばかり続いていたので、同展示会も暗いムードに包まれているかと思ったが、「この消臭硝煙装置は焼肉店だけではなく、フライヤーを置いているコンビニエンスストアにも販売しています」とか、「このロースターは大手焼肉チェーンに加え、最近はハンバーグを提供する大手ファミレスチェーンにも大変好評です」という声を聞いて、プラス思考だなぁと逆に感心させられた。
2日目は小雪舞い散るあいにくの天気だったが、パシフィコ横浜で開かれていた最終日の「SCビジネスフェア2012」を訪れた。関西地区からは、大阪地下街(株)、(株)神戸ニュータウン開発センター、阪急阪神ビルマネジメント(株)などのデベロッパー群に加え、(株)京阪流通システムズ、近畿日本鉄道(株)/(株)近鉄百貨店、南海電気鉄道(株)などの私鉄各社もブースを構えていた。各ブースの取材で、一番驚いたのは「商業施設新聞、あっ~知っていますよ」という声だった。確かに、最近はデベロッパーの連載取材で、上記の企業に訪問する機会が増えていたのは事実だが、それでも驚きを隠せなかった。ただ、良いことばかりでもなく、某大手デベロッパーからは掲載記事でお叱りを受け、某専門店からは「いつも商業施設新聞を愛読していますが、本社が遠方にあるため、取材に来られるマスコミ記者はほとんどいません」と、こちらが恐縮するようなお言葉もかけていただいた。
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