シチズン時計(株)が20~50代のビジネスパーソン400人を対象とした「待ち時間」に関する意識調査(期間4月7~9日)によれば、人気飲食店の入店に関し、待ち時間1時間を覚悟する人が38.3%でもっとも多く、1時間以上待つ覚悟がある人も以前の調査(2018年)に比べ増加していることがわかった。
シチズン時計は、「コロナ禍で外出の機会が減っていたこともあり、その反動で、人気店に行けるという喜びが『長く待っても構わない』という感覚につながっているのではないでしょうか。あるいは『自分の好きなこと・モノには時間を掛ける』という考え方から、人気店であれば行列して長く待っても行く価値があるということかもしれません」と結果を分析している。
筆者が在籍する大阪支局のオフィスビルも下層階が飲食店街になっており、人気店が軒を連ねている。そのため、さまざまなエリアで日々行列が生まれている。その中のひとつ、「すし酒場 さしす 大阪本店」が4月6日にリニューアルオープンした。14時の開店前から連日行列ができる人気の寿司酒場で、リーズナブルな価格で寿司や海鮮の創作料理を提供している。ちなみに今回の改装では隣のテナント区画を取得し、店舗面積を約11坪から約23坪に増築した。席数も26席から49席に拡大している。カウンター席などに加え、3~4人で利用可能なテーブル席を設置したことで、ファミリー層の利用者の増加が期待されている。
筆者は人気飲食店で1時間以上行列に並んだという経験はない。ただ、アフターコロナとなり、行列に並ぶことに抵抗感はなくなってきた。推し活的な要素で行列に並び、食事を楽しんでみようかなと思う。