商業施設新聞
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No.868

コロナ感染記録


新井谷千恵子

2022/8/9

 いつもこちらのコラムをご覧の方は、執筆の順番が違うことにお気づきになられただろうか。実は先日、筆者は新型コロナウイルスに感染し、順番を変更してもらったのだ。そのためここ数週間、外部の取材活動などを一切行っていない。コラムに書くネタも全くないため、コロナに感染したことを記録として残そうと思う。

 症状が出る前日の夜、首に違和感があったのを覚えている。筆者は体があまり強くなく、疲れると首周辺のリンパ節が腫れて熱が出るため、その症状の前触れに似ていた。次の日の朝には、喉がかなり痛く、熱も37.5度となった。朝イチで発熱外来を予約・受診し、抗原検査を行った結果、陽性と診断された。軽症であったため、自宅療養を選択。10日間の療養生活がスタートした。

食料の配送やパルスオキシメーターの貸し出しなど、サポートに感謝
食料の配送やパルスオキシメーターの
貸し出しなど、サポートに感謝
 最初の3日間は喉も頭も痛く、体調の上がり下がりが激しかった。解熱剤が効かなかったときもあれば、すっかり効いたときもあった。熱は最高で39度近くまで上がった。4日目には大体37.5度にまで下がったが、今度は味覚と嗅覚がほとんどなくなり、とてもびっくりした。2日目くらいから違和感があり、最初は鼻が詰まっているだけかと思ったが、違ったようだ。匂いは一瞬するときもあれば一切しないときも。味はしょっぱい、すっぱい、……これは甘い?といった感じで、塩味と酸味だけはしっかり感じ、甘味については「?」という程度しか感じられなかった。

 その後は順調に回復し、10日間の療養を無事終えた。療養終了後、味覚や嗅覚はだんだん戻ってきて、現在70%くらいまで回復した。しかし、微熱や頭痛、倦怠感が依然続いており、自分でも「いつまで続くの……?」と不安になることがある。もはやなるようにしかならないので、とにかく時間が過ぎるのを待つしかないのだが、早く良くなってほしい。

 以上が筆者のコロナ感染記録だ。症状の重さや感じ方は人それぞれであるが、筆者としては“できればもうかかりたくない”と思った。最近では感染者数も増加しており、日夜対応してくれている医療従事者の方にはとにかく感謝の念しかない。また、保健所や自宅療養のサポート窓口など、療養に関して手助けをしてくれた方々にも本当に感謝だ。そして、今現在新型コロナウイルス感染症に罹患しており、具合が悪かったり不安な気持ちを抱いている方々も、早く良くなるよう心から祈っている。

 このように感染拡大が顕著な中、商業施設でも様々な対策が引き続き講じられている。GMSなどを展開するイオンは、館内の換気強化などに加えて、蓋付きカップを使用した試食の提供、専用スマートフォンを使い自分で商品バーコードをスキャンして専用レジで会計するイオンリテールの「レジゴー」などを導入。コロナ対策と効率的運営を両立させるべく、それぞれが努力を重ねている。
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