新潟が元気である。6月5日にはJR新潟駅の高架化が全面完了、また5月27日には観光拠点の万代島でBBQ店の新店開業があり、現地まで取材に行った。JR新潟駅では高架化が完了する6月5日に、高架下の商業施設「CoCoLo新潟」リニューアル1期としてNewDays、VIE DE FRANCE(ヴィ・ド・フランス)の2店が営業を開始。店舗開発を担うJR東日本新潟シティクリエイト(株)は、その後も高架下で2023年春に2期開業、同年冬に3期開業、24年春に全体開業を予定している。同社は170店近くのテナントを高架下に誘致する見通しで、開発の完了が待ち遠しい。新潟駅は20年からコロナ禍で利用客が減ったが、22年春はまん延防止措置の解除があり、5月までに観光、ビジネスともに客が戻り活気を感じる。新潟駅から南へ新幹線で1時間ほどの場所にある越後湯沢駅の商業施設「CoCoLo湯沢」も、週末には関東などからの客でいっぱいだ。
せっかく新潟まで取材に行ったので、地元の新聞やテレビなどのメディアとともに、観光拠点の「みなとのマルシェ ピアBandai(万代)」で開業の「ピーカンBBQ」の試食会にも参加してきた。(株)Elevation(新潟市中央区)が5月27日から夏季~初秋限定で開店した店で、試食会では贅沢BBQプランの料理がふるまわれた。牛、豚、鶏、ソーセージ、海鮮、野菜を1人450g、地元の記者たちと一緒に焼いて食べて大満足。Elevationは、新潟市内で居酒屋「Soi」、「万代グリル ガルベストン by Soi」、サムギョプサル専門店「ベジテジやSoi新潟万代店」、貸切型パーティールーム「Something Good 万代グリル」を展開している。代表取締役の山崎聡氏は、「まん延防止措置解除後の3月下旬からお客様が戻り始め、今は回復の手応えを感じている」と話す。25年までには3店増の全8店体制を目標にしており、現在はサムギョプサル専門店が人気。「ピーカンBBQ」は期間限定だが、「みなとのマルシェ ピアBandai(万代)」で毎年夏季の出店を目指すと頼もしい。
「ピーカンBBQ」がある「みなとのマルシェ ピアBandai」は、萬代橋、朱鷺メッセ、佐渡汽船など新潟の観光名所に囲まれた観光拠点地にある。海鮮、肉、青果、酒、スイーツまで新潟の美味しい食がぎゅっと詰まった日本海最大級の旬鮮市場で、16店が軒を連ね、買い物と食事を両方楽しむことができる。日本海につながる信濃川河口の船着き場の横にあり、景色も抜群。開放的なテラスではBBQに加えて、盛りだくさんの催事があり、6月12日には朝市とウォーキングイベント、同月24~25日には星空の下で肉料理好きが集まる「Love&Meat」(生演奏音楽と光の空間演出付き)、さらに10月までは1カ月ごとに朝食&ヨガイベントも開きコト消費が活発だ。20年に10周年を迎え、21年2月にはリニューアルオープンし、年間120万人以上が来場しているほどに活気がある。試食会に集まった地元の記者たちも大部分が「休日によく利用している」と話しており、食、景色に加えて、音楽の演出などもあり、新潟の元気を創る源泉のような場所であると感じた。
5月29日は、県知事選挙の投票日だった。当選した現職の花角英世知事とともに新潟経済はV字回復へ向かうに違いないと感じる、元気な新潟への旅だった。