商業施設新聞
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No.851

個室サウナで整ってみたい


北田啓貴

2022/4/5

 筆者は1月からのオミクロン株による感染拡大をきっかけに、再び不要不急の外出を控えるようになってしまった。その影響で、ここ3カ月は趣味の散歩も自粛するようになり、肥満体質路線を突っ走っている。一方で、長風呂という新たな趣味も生まれた。もともと感染拡大を懸念して散歩を自粛したため、「汗をかきたい」という思いから始めた長風呂ではあるが、これが気持ちいい。100円均一ショップで買ってきた防水用ケースに自分のスマートフォンを入れ、動画などを観ながら1時間ほど過ごすと、体全体から汗がふき出す。痩せた実感はないものの、体内にある老廃物が排出され、肌も若干ツルツルになったようなよう感じになれる(あくまで個人的な感想であるが)。

 「汗をかきたい」という感情には筆者の中で伏線がある。それはサウナだ。コロナ禍の前は、休日に近くのスーパー銭湯に行き、サウナに入るのが好きだった。ただ、好きといっても、水風呂が苦手なため、昨今のサウナブームで世間でも認知されるようになった「整(ととの)う」という感覚はいまだに味わったことがない。しかしここ数年、テレビなどでサウナ好きな芸能人が出演する番組を観るたびに、サウナに興味を持つようになり、「整う」ことに憧れを抱くようになった。

2月にオープンした「MENTE 梅田店」
2月にオープンした「MENTE 梅田店」
 「コロナ禍の時代にマッチしたサウナはないだろうか」と思っていると、大阪の梅田エリアに完全個室型のサウナ「MENTE 梅田店」が2月にオープンしていた。店舗内には4室あり、室内には幅約2mで、横にもなれるサウナに加え、水風呂代わりのシャワー室と外気浴スペースを設置。特に、シャワーに関しては様々なサウナの体験と研究から導き出したもっとも整いやすい適正温度15℃に設定されているという。

 一方、個室型サウナという意味では別の企業が4月に梅田エリアで事前予約制の店舗をオープンする予定で、サウナ専門店の競争激化も予想される。今年こそは、コロナ禍のニーズに対応して増えつつある個室サウナに行って一度「整って」みたいものだ。
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