少し前の話になるが、今年のゴールデンウィークに千葉県内の話題の商業施設+αを回ってみた。今年は海外旅行よりも、安上がりな国内旅行に出かける人が多かったという。天気にも恵まれていたので、行楽客の出足も良かった。
自分も無謀かとは思いつつ、やはり出かけてしまった。日ごろの旅行では、高い旅費と渋滞を嫌い、盆、正月や夏休みの混雑する時期は避けてきた。ただ、今年は幸か不幸かホテルの予約が取れてしまったため、ゴールデンウィークで一番混雑するであろう初日の土曜日に出かけることになったのである。
コースは、1日目にオープンから1週間しか経っていない千葉県酒々井町の酒々井プレミアムアウトレット、2日目に成田山新勝寺を訪れるという、言ってみれば“混雑ゴールデンルート”である。そのため、ここは早めの行動が必要と見て、気合いを入れて開店の1時間前に到着できるように家を出た。利用するのは京葉道路から東関東自動車道へ向かうルートだ。途中の宮野木JCTでは、木更津方面が、潮干狩りの会場や三井不動産のアウトレットモールがあるためか渋滞していた。しかし、成田空港方面は予想したよりも空いていた。
酒々井プレミアムアウトレットは、新設された酒々井ICを降りて5分程度のところにある。区画整理事業が周囲で進行中のため、隣り合う建物がまったくなく、モール施設の姿だけが忽然として現れる。
「酒々井」は、開発事業者の三菱地所・サイモン(株)において9番目の施設である。成田空港に近く、旗艦店の「御殿場」などでこれまで培ってきたノウハウを結集させた気合いの店舗となっている。
内部には物販、飲食など121店が出店し、過去のアウトレットモールでは開業時として最大の店舗数を備えている。日本初出店は、米国ブランドを中心に8店だ。
人気のポップコーン専門店
「ギャレットポップコーンショップス」
入場すると、10時の開店前にも関わらず話題のポップコーン専門店「ギャレットポップコーンショップス」に長蛇の列ができていて、すでにこの時点でほぼ売り切れという状態だった。整理券を配ってはいたが、今並んでも購入できるのは夜の7時過ぎだという。アウトレットモールでポップコーン専門店に行列ができるのも面白い光景だ。押し寄せる人の波はその後も途切れることなく、フードコートが入場制限を行うなど、これぞゴールデンウィークといった光景が展開された。
このモールで私は、定価の半額のバッグや衣料品、雑貨などを奮発して買い、施設を後にした。
ホテルで1泊した次の日、私は成田山新勝寺に向かった。この寺は、初詣の人出としては国内トップ3に入るほど、混雑することで有名なところだ。とはいえ、敷地がだだっ広いため、言うほど人が多いと感じることはない。成田空港に近いこともあって、外国人の客が目立つのが印象的だった。新勝寺へと続く昔ながらの参道は風情があり、昨日訪れた近代的なアウトレットモールとは好対照である。ここで遅まきながら初詣を済ませ、自宅に戻った。
それなりに充実していたといえるゴールデンウィーク。しかし、やはりこの時期は遠出しないのに越したことはない、と改めて実感した2日間であった。