商業施設新聞
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
No.389

PCメガネ購入記


高橋 直也

2012/11/27

 パソコン(PC)用メガネが流行っている。目の疲れの一因となるブルーライトとやらを何割かカットしてくれるらしい。小生も職業柄PCとは毎日にらめっこをしており、疲れ目で通院する始末である。現在使っているメガネのレンズが、だいぶ傷ついてきたので流行に乗ってPC用メガネを買うことにした。

 PC用レンズについて事前に調べたところによると、店により違いはあるものの、レンズにはサングラスのように色味がかっているが効果の高いタイプと、透明だが効果はやや下がるものがあるようだ。

 仕事で使うため、透明なレンズにしなければならないが、大変目が疲れている身分としてはできるだけ効果が高い製品を購入したい。各社のHPを調べてみたが、HPを見る限りは各社ともに性能に差はないらしい。レンズの追加料金も4000円前後で各社ともに大差ない。
 どこで買おうかと考えたが、小生は4年前の健康診断で視力0.00という結果が出るほどの強い近眼のため、ほとんどの場合はレンズを取り寄せることになる。店に何度も足を運ぶ手間を少しでも省くために家から近い某メガネ店に決定する。

 いざ行くと店内はPC用メガネを大々的にアピールしており、注目度の高さがうかがえた。会社帰りに立ち寄ったためフレームを吟味していたら閉店時間が過ぎてしまい店員に申し訳なかったが、フレームを選び(家に帰ってから気づいたが、色違いのフレームを持っていた)、PC用のメガネにする旨を伝える。案の定「お客様の視力ですとレンズの在庫が…」と言われる。大変申し訳なさそうに「1週間ほどお時間いただいてもよろしいでしょうか」と言われたが、数年前まではメガネを作るとなれば1週間ほど待つのが当たり前だったため、便利な世の中になったものだと実感。企業努力の賜物である。小生はあまり恩恵を受けたことはないが、ともかく計数万円を支払い、その日は帰った。

PCメガネで原稿を書く筆者
PCメガネで原稿を書く筆者
 注文から1週間後、メガネを取りにいった。しっかり出来上がっており、透明なレンズを購入したため、見た目も従来のメガネとなんら変わらない。いざ装着。これで目の疲れともオサラバ、と思ったら大問題が発生。景色がぐにゃぐにゃとゆがんで見えるのである。PCメガネは歪みが出やすいのかどうかは分からないが、歪んでいるのが認識できるほどだ。これでは逆に目が疲れる。

 店員に見え心地を聞かれたので「とても歪んでます」と伝える。しかし、店員は「フレームが大きいので歪みが大きい」「そのうち慣れる」「レンズが厚いので多少は歪む」と理論攻撃を浴びせられた。仕方ないのでとりあえず使ってみることにした。

 次の土日の間、何度も着けていたがやっぱり歪んでいる。もう1週間使ってだめなら、返金かレンズをどうにかしてもらうように店に行くつもりである。このままでは数万円が無駄になってしまう。高級焼肉店やあの寿司にも行ける額である。何を間違えたのか。PCメガネそのものか、製品か、店か。
サイト内検索