商業施設新聞
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No.771

コロナ禍の空港を体験


今村香里

2020/9/1

 大阪国際空港は、大規模リニューアルを実施し、2018年4月に中央棟(到着エリア)と屋上エリアが供用開始した。20年8月5日には、南北のターミナルにある出発エリアが供用開始し、これをもってグランドオープンとなった。

 南北の各出発エリアでは、保安検査後から飛行機に搭乗するまでの制限エリアに、新たにウォークスルー型の商業空間を設け、南ターミナルに17店(物販9店、飲食8店)、北ターミナルに14店(物販7店、飲食7店)の計31店を集積。このほか、一般商業エリアにも5店が新たにオープンし、飛行機を利用する人はもちろん、地域住民もワクワクする関西・大阪ならではの空港体験を提供している。

 ウォークスルー型の商業空間の中央にはオープンスペースが配置してあり、食事、休憩、仕事など様々なシーンで利用が可能だ。充電設備も充実しているほか、テーブルの上には新型コロナウイルスの感染対策として、アクリル板パネルも設置されている。

 また、この商業空間には、関西ならではの店舗や話題の店舗が多く出店した。なかでも新業態の「じゃらんマルシェ」は、南ターミナルの保安検査後すぐの区画に出店している。旅行雑誌『じゃらん』の編集部がセレクトした関西エリアのお土産を取り扱っており、上質でパッケージもおしゃれなお土産が揃っていた。

 特に筆者が気になったのが、京都 グランマーブルの「マーブルデニッシュ 京都三色」(1斤1188円)で、祇園辻利の抹茶、甘酸っぱいいちご、プレーンの3つの生地を織り交ぜた和と洋の色鮮やかなデニッシュだ。様々な種類のマーブルデニッシュを開発しているが、祇園辻利とのコラボ商品とあって京都を感じられそうな品だと思って購入してみた。

「じゃらん」が店舗で登場した
「じゃらん」が店舗で登場した
 もうひとつ何か“じゃらんぽいもの”が欲しいと思い手にとったものは、じゃらんマルシェ限定のオリジナル商品「にゃらんのニクキュン」(8個648円)。じゃらん公式の猫のキャラクター「にゃらん」の肉球をモチーフにしたチョコレートで、かわいいパッケージ、肉球型のチョコレートという見た目重視で購入した。あとで気が付いたのだが、味もちゃんと大阪らしいミックスジュース風味だった。最近は、新型コロナウイルスの影響で外出を控えているので、こうした機会にお土産を自分用に購入できることが旅行気分になり、気分転換にもなったのである。

 じゃらんマルシェのように、近年は雑誌編集部がセレクトやプロデュースする土産店や飲食店が増えていると感じる。紙面を飛び出して、リアルに編集したものを提供している。

 ちなみに、内覧会に訪れた8月5日のオープン日の大阪国際空港の利用者はとても少なかった。新型コロナウイルスを懸念して、バーチャル旅行なども登場し、現地に行かなくても旅行が楽しめる時代が到来したが、やはり飛行機に乗って現地に行き、体験・体感するリアルに勝るものは無いと思う。ただ、まだ旅行に抵抗がある人は一般エリアにも空港体験や関西が堪能できる買い物スペースや飲食店が揃っているので、近場の旅行を一度体験してみても良いのではないだろうか。
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