商業施設新聞
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No.377

Sounds Good


高橋 直也

2012/8/28

家電量販店の再編が進めば多少安くなるのだろうか
家電量販店の再編が進めば
多少安くなるのだろうか
 ブルーレイディスクの売れ行きが急速に伸びているという。ブルーレイと言えば、DVDよりも映像と音のクオリティが高い。私も、レンタル店ではもっぱらブルーレイを借りる。買う際も、多少値は張るが、ブルーレイを買う。明るい映像やアニメだと違いが分かりやすく、ブルーレイの方が映像は鮮明である。

 ところが家庭で視聴するには、音がいまひとつなのである。先日、劇場でも観た映画をブルーレイで購入したが、テレビからの2chサウンドだと奥行き感というか迫力がない。音量を上げても、ただうるさいだけである。
 ということで最近、家電量販店のホームシアターコーナーに通い詰めている。コーナーに一歩入ると、呼び込みで騒々しい店内ですら、音の迫力が鮮明に聞こえる。
 「腹に響く重低音!」「映像に合わせて左右前後から出る音!!」「嗚呼っ!!!」

 とはいえ、サウンドシステムの価格はまさに“ピンキリ”だ。良い製品を買うと10万円以上する。私がひいきにしているメーカーだと、さらに価格が高くなる。どれを買うか、なかなか決めかねている。
 参考にするために映画館で映画を見ていると、音の素晴らしさを改めて実感する。1800円も払っているだけある。ちゃんと数えていないが、20chくらいありそうな気がする。

 そこで、じっくりと調べてみたら、20chどころか頑張れば120ch以上も可能らしい。壁全面がスピーカーになるということだろうか。家庭では決して受けれないサービス……。映画館は商業施設の鏡である。有機EL照明は面発光で注目を集めているが、面音響というのはたまらない魅力。価格はいったい何億円なのか。

 石油でも掘り当てたら、ぜひ自宅に設置したいものである。しかしながら、実際はまだペーペーの若手社員。財布から出せるのは10万円そこそこだろう。手元には、まだ手をつけていない夏のボーナスがある。賞与という制度を考えた人に感謝しながら、今日も家電量販店に向かうのである。
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