商業施設新聞
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No.751

広がる都市公園の活性化


今村香里

2020/4/7

 ここ数年、大阪城公園を訪れる機会が増えた。とは言っても大阪城を見に行くのではない。近年、大阪城公園では民間活力によるパークマネジメント事業を導入し、活性化を図っている。公園内には「ジョー・テラス・オオサカ」など様々な施設や店舗が誕生しており、これらの施設や店舗を利用するために大阪城公園へ行っているというわけだ。

大阪城公園内には様々な店舗がオープン
大阪城公園内には様々な店舗がオープン
 元々、大阪城ホールで開催するコンサートやイベントには足を運んでいたが、周辺に飲食店がないので開演ギリギリに行き、終演後も公園にとどまることなく帰宅していた。だが、カフェなどの飲食店が増えたことで、待ち合わせや時間つぶしに利用でき、公園内での滞在時間が増えたと感じている。また、噴水エリアでは子どもの遊び場やカフェが充実した。子連れの友人と会う時や噴水近くで結婚式の余興練習をするなど、何かと訪れる頻度が増えた。

 さらに、ランナーをサポートする施設がオープンし、ランニングをする人も以前より多く見かける。「クールジャパンパークおおさか」という劇場も完成したので、さっそく昨年夏に舞台を観劇しに訪れた。

 このような都市公園を活性化する取り組みは全国に広がっており、大阪城公園での事例を参考に広島市でも導入を検討しているという。広島市では、広島城周辺の中央公園に新サッカースタジアムの建設地がまとまったことで、広島城、中央公園、旧市民球場跡地を含む一帯において、再整備の議論が本格化している。まずは、5つのゾーンに整備方針をまとめ、賑わいの創出を目指すという。新サッカースタジアムは複合タイプとし、様々なスポーツが開催できるスタジアムと商業機能の導入を検討。一帯はPark-PFIの活用も検討するなど、再整備に向けて準備が進んでいる。将来、どのようなエリアになるのか今から楽しみだ。

 最近では、新型コロナウイルスの感染拡大により、屋外での運動や子どもの遊び場として公園を利用する人が増えている。もちろん、今は公園でも「密集」は避けるべきなので、個々の利用にとどまるが、ポジティブに考えれば公園の汎用性を見直すきっかけにもなりそうだ。

 公園の未来予想図に思いを巡らせるが、まずは来年の春に全国各地の公園でお花見ができることを願う。
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