数年前からブームになっている「タピオカ」。もうそろそろブームも終息かと感じる一方、街では依然タピオカを求める人の行列も見かける。また、人通りの多い繁華街ではない場所にも、タピオカドリンクを提供する小さな店が続々とオープンしているのだ。
東京・渋谷や大阪・心斎橋などの通りで友人同士楽しくドリンクを片手に食べ歩きするような若い世代ではないので、タピオカブームはけっこう冷ややかな目で見ていた。なにより、人気であろうタピオカドリンクの主流は、筆者が苦手なミルクティーということもあって正直避けていた。
しかし、同年代でも「興味は無かったが飲んでみるとハマった」という会話が友人たちの間で増えたこともあり、そろそろ一度は試さないといけないなという使命感から、タピオカと書いているメーニュー看板を掲げたカフェにふらっと立ち寄った。人生で初めてのタピオカドリンクは、スマホで写真を撮ってからいただいた。普段は絶対にしない行動だ。
初めてのタピオカは
ティラミスがのった
少し変わったタピオカドリンク
立ち寄った店は、案外ミルクティーがさっぱりしていて飲みやすかった。また、弾力のあるタピオカのなんとも言えない食感が良かった。味は色々だろうが、ハマる人がいるのもうなずける。
取材でもタピオカドリンクを飲む機会が増えた。広島駅の商業施設に出店した春水堂では定番のタピオカドリンクをいただいたが、格別においしかった。まだタピオカがブームと言えるほど定着していなかったころに、春水堂の表参道店を訪れたことがあるが、タピオカドリンクを注文しなかったので、今となっては悔やまれるところだ。
そして「タピオカの次に流行るもの」という話題もすでに出つつある。商業施設新聞の編集部でもたびたび話題になるが、決定的な答えはない。口コミに敏感そうな子育て中の友人数人にたずねてみると、「チーズティー」「チーズミルクティー」と口々にいう。確かに最近、色々な場所で見かけるようになったが、なんとも濃厚で甘そうである。まだ試す勇気はないが、こちらも着々と人気が出ているようだ。
私好みのさっぱりした、わらび餅なんかが流行らないものか……と考えていた矢先、すでに、わらび餅ドリンクなるものが世に出ていることを知って驚いている。
そのほかにも、トゥカロンやバナナジュースに日本茶など、すでに話題に上っているフードはたくさんある。今後もどんなフードが世間をにぎわすのか楽しみだ。