商業施設新聞
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第194回

(株)ティーカンパニー 代表取締役 菊池尚氏


日本発のティー専門店を拡大
大人もほっとできる場に

2019/8/27

(株)ティーカンパニー 代表取締役 菊池尚氏
 (株)ティーカンパニーは、日本発のティー専門店「comma tea(コンマティー)」を展開している。「大人のタピオカミルクティー」などが人気で、2018年5月に1号店をグランドオープンした事業ながら、すでに都内を中心に複数店を展開する。タピオカドリンクを強みにしたブランドの中でも、同社は「大人向け」「ほっと一息できる空間」などを武器にしているのが特徴だ。代表取締役の菊池尚氏に話を聞いた。

―― 店舗の沿革から教えて下さい。
 菊池 1号店の東京・恵比寿が2018年5月にグランドオープンし、その後、都内で高田馬場、池袋、青山表参道、新宿、吉祥寺と展開した。5月23日には静岡、7月9日には大阪に関西初1号店となる「阪急梅田駅前店」をオープンした。大阪の店舗を含めて年内にさらに7店の出店を予定している。

―― ブランドのコンセプトは。
ほっと一息つけるような空間、商品を提供する
ほっと一息つけるような空間、商品を提供する
 菊池 もともとタピオカ店とは謳っておらず、ティー専門店として「自家製チーズティー」「ハーブソーダ」なども展開している。以前上海で暮らしていたことがあり、ティースタンドをよく使っていた。日本でもこの文化や業態を取り入れたく、ブランドを開発した。その際、海外でも流行していたタピオカをメニューの一つとした。
 ブランドコンセプトは「あなたの一日に小さなコンマを」としている。大人の人を含めて、ほっと一息つけるような空間、商品を提供したいと思っている。そのためにもティーは注文をいただいてから一杯ずつ淹れ、タピオカもできてから3時間以内のものしか使わないなど、質の高い商品を提供している。

―― 若者向けのタピオカ店が多い中、貴社は客層が少し年上ですね。
 菊池 他のタピオカを強みとする業態と比べて5歳ほど年上ではないか。我々の一番のメーンターゲットは20~30代の女性。その次が同じ年代の男性、続いてその前後の年齢の男女となる。

―― 店舗のフォーマットは。
 菊池 今までは10坪以下の展開が多かったが今後は「ほっと一息」のためにもある程度座席が欲しく、12~20坪規模の店舗を増やしていきたいと思っている。一方、「comma TOGO」というテイクアウト専門業態も新宿と静岡で展開している。こちらの拡大も検討していきたい。

―― デザイン性の高い店が多いですね。
 菊池 ほっと一息つける落ち着いた空間を意識している。モルタル調にしたり、男性にも来店しやいようにシックな雰囲気にしている。具体的なデザインは店ごとに変えるようにしており、例えば青山は周辺にオシャレな店が多いので、金属のカウンターにするなど尖った店づくりとしている。

―― 好立地に出店するのも貴社の特徴です。
 菊池 基本的に商業立地に出店しており、池袋と静岡はパルコに出店するなど商業施設内にも展開している。SC運営者と話をしていると、タピオカを強みにする業態の中には来店者が若すぎ、SC内を買い回りしないこともあるようだ。コンマティーの場合、SCのターゲット層と親和性が高いので買い回りに貢献できる。

―― タピオカブームの今後をどのように見ていますか。
 菊池 ブームには違いないが、まだまだ市場はあると思っている。いまタピオカの専門店は日本に300店程度あるようだが、少なくとも1000店、日本の市場規模を考えると2000店ほどあっても違和感はない。台湾は人口が日本の4分の1程度なのに1万店ほどあり、韓国も1000店近くある。日本でも1000店程度まで各大手チェーンは堅調に伸びるだろう。いま個人店が乱立しているが、この時期に個人店が厳しくなる店も出てくるのではないか。
 1000店から2000店へ拡大するにつれてチェーン店の立地の取り合いや統廃合が起きると想定している。将来的には空間づくりや商品づくりがますます問われてくるだろう。

―― 今後の貴社の展開を教えてください。
 菊池 我々は日本全体にお茶をもっと親しんでいただきたいと思っており、SNSなどを活用して自然と伝播するようにしたい。店づくりや商品づくりは口コミが伝搬しやすいことも意識している。ドリンクカップは丸みがある特徴的なデザインにしており、こちらも目を引くだろう。
 店舗は東京以外でも拡大したい。7月に大阪で出店したが、その後兵庫県にも出店する予定で、主要都市を中心に出店する。フランチャイズの話もよくいただくので、検討している。
 ティー関連の商品は週に何度も楽しんでいただけるなど、ポテンシャルは高い。各店で行列ができているが、あれは何度も来てくれているリピーターが多いから。まだまだ拡大できる業界だと思うので、その中で当社は「ほっと一息」という価値を発信していきたい。

(聞き手・記者)
※商業施設新聞2305号(2019年7月30日)(7面)
 商業施設の元気テナント No.227

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