先日、大阪を中心に展開しているアパレルショップ「EL RODEO(エルロデオ)」のイベントに参加した。毎年恒例というファッションショーをはじめ、エルロデオを運営する(株)フェニックスが社を挙げた一大イベントで、御堂筋店(大阪市中央区西心斎橋)2階の会場で開催された。
フェニックスは求人募集ページに、“流行に流されない、自分がおもしろいと感じ、印象に残る服をプロデュースしてください!”と掲載しているように、ファッションショーでは個性溢れる洋服を身にまとったモデルたちが登場。エルロデオのほかにも「ROTE ROSA(ローテローザ)」、「VITALITA(ヴィータリータ)」など、エルロデオと少しテイストの異なる、こだわりのブランドが登場した。
ファッションショーはプロのモデルではなく、お店で働くスタッフがモデルとして出演しており、その“リアル”な着こなしが印象に残った。「こんな個性的な服をどうやって着こなすのだろう……」と心の中でつぶやいていた私にとっては新鮮な感覚だ。さらに、参加者は家族、友人、常連客などが多く、アットホームなファッションショーに心が温まる。
ファッションショーのほかにも、ベリーダンスのショーや人気バンドのライブ、さらには各ブランドのスタッフがトータルコーディネートした洋服一式が景品のクイズなど、参加者全員が楽しめる充実した内容であった。
「EL RODEO」イベントのオリジナルコレクション
イベントの帰り際には、初めてエルロデオに触れたであろう参加者の「今度ゆっくり買いにこよう」という会話が聞こえてきた。友人に誘われて初めて来た人、人気バンドのライブを目的に来た人など、エルロデオをあまり知らない人も、帰る頃にはブランドのファンになっている。スタッフのモチベーション向上や常連客との交流の場はもちろんだが、なによりファンづくりに欠かせないイベントなのだ。
昨今ではこうしたイベントは、店舗や商業施設など様々な業界で開催しているが、単なる集客ではなく新たな発見があり、多方面でその後の影響も大きい。エルロデオは洋服だけでなく、イベントにも個性が溢れていた。
商業施設などにあまり出店していないエルロデオはノーマークだったが、お店の人にもっと深く話を聞いてみたいと思うほど収穫を得た。同時に、その日、全身ユニクロだった自分を見直そうと思うきっかけになった。