8月30日に「パイフェイス エキマルシェ大阪ショップ」(大阪市北区梅田3-1-1)がオープンした。西日本初出店となる(株)ダスキンのフード業態で、コーヒーとパイを中心としたパイ専門店だ。
店舗デザインは、関東の3店と同様ブランドカラーのレッドを基調に木目やレンガを活かし、スタイリッシュな中に懐かしさを感じる空間を演出している。また、狭い店内ながら、カウンター席、2~4人用席、仕事や勉強に使えそうな奥行きのあるテーブル席など様々なタイプを用意しており、幅広いシーンで利用できそうだ。ターゲットは20~40代の女性が中心だが、仕事帰りや訪問先への手土産需要、観光などで駅を利用するファミリーなど様々な顧客を見込んでいるという。
パイフェイスは、2015年に「パイフェイス ラゾーナ川崎プラザショップ」(テイクアウト専門店)、「パイフェイス 渋谷モディショップ」(旗艦店)を出店し、関東で3店を展開している。関西にはないが気になっていたので、東京出張の際に渋谷ショップに立ち寄ったことがある。総菜パイも美味しかったが、その時食べたポトフは、チェーン店にありがちな具がほとんどないスープではなく、具がたくさん入っていて食べ応えがあり、美味しかった。
エキマルシェ大阪ショップのオープン内覧会でお会いした、フード事業部 パイフェイス運営室の根本誠之室長によると、商品開発は、日頃から「具材感」を意識して、パイやサイドメニューの開発に取り組んでいるそうだ。消費者が満足できる商品だと、会話から自信が伝わってきた。
そんなパイフェイスは、業態開発から2年が経過し、関西でも味わえるようになったので、大阪駅を利用する際はランチなどに利用したいと思う。また、内覧会の試食で初めて食べたスイーツパイは、パイに包まれていても果物の風味や食感が生かされており、休憩時のおやつなどにデザート感覚で食べられそうだ。
エキマルシェ大阪ショップは、西日本エリアの都市型の旗艦店として、今後のFC化に向けた検証を重ね、まずは主要都市への出店を視野に入れるという。現在はすべて直営店だが、将来的にはFCで多店舗展開を目指していく。ミスタードーナツに次ぐ第2のブランドとして全国制覇できるか楽しみだ。
ダスキンは、ミスタードーナツの多店舗化で、日本の食文化にドーナツを定着させた。今度はパイフェイスの展開でパイが根づいていくきっかけとなるか、注視していきたい。こうしたチェーン店を運営する企業の努力が食文化に大きく影響を与える存在であることを、今回のパイフェイス エキマルシェ大阪ショップの内覧会で改めて実感した。