2011年12月16日、スターバックスコーヒージャパン(株)(東京都渋谷区)が展開する「特別なストア」の意味合いを持つコンセプトストアの7店目が、福岡県太宰府市にある太宰府天満宮の参道にオープンした。店舗名は「スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店」で、開店前日、新店舗でプレスプレビューが開催され、スターバックスコーヒージャパン代表取締役 CEOの関根 純氏、設計を手がけた世界的な建築家の隈 研吾氏、プロデューサーの伊東順二氏が出席して、新店舗に掛ける想いを語りあった。
隈氏は現在、歌舞伎座の建て替えプロジェクト、海外ではグラナダ(スペイン)のオペラ劇場などの設計を進めている。今回の店舗については、「自然素材による伝統と現代の融合をコンセプトに、入り口から店内にかけて伝統的な木組み構造が使った。木組みは、1.3~1.4mの杉材4本で組まれており、使用した杉材は合計2000本。木組みが壁、天井に張り付き、建物の構造を支えるとともに、木組みそのものがデザインとしてのインパクトを持つ」と語った。そして、「模型を作れと言われても作れない店舗」と笑った。
伊東氏は「大陸への玄関口として繁栄した歴史のある大宰府に相応しい店舗になった」とし、関根氏は「スターバックスの従業員はパートを含めて約2万人いるが、休暇を利用して、各地のコンセプトストア詣でをする人がたくさんいる。これからは、全国から太宰府の店舗を見に来るだろう」と締め括った。
太宰府天満宮表参道店の所在地は大宰府市宰府3-2-43。店舗面積は165m²で、席数は店内46席、テラス10席。営業時間は8時から20時。定休日は不定休。メニューは通常の店舗と同じ。
店舗の入り口と店内奥に小さな庭があり、奥庭には太宰府天満宮のシンボルである梅の木が植えられ、寛ぎと落ち着きを覚える一方、店舗自体が自分に話しかけてくるような生き物に感じ、感性を刺激する店舗となっている。
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プレスプレビューにて。左からスターバックスコーヒージャパン代表取締役 CEOの関根 純氏、建築家の隈 研吾氏、プロデューサーの伊東順二氏 |
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開店準備中の「スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店」(撮影:2011年12月15日) |
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