商業施設新聞
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No.543

市民スポーツセンターのススメ


玄行 力

2016/2/9

 全国的に有名なフィットネスクラブとしては、コナミスポーツクラブ、ティップネス、ルネサンス、メガロス、ホリデイスポーツクラブ、ジェクサー、ライザップ、ゴールドジムなど、女性限定ならカーブスなどが挙げられると思うが、これらは基本的に月単位や年単位の会費制となっている所が大半だ。月に頻繁に訪れる機会があればいいのだが、月に1~2回どころか1回も行けないのに会費だけ払うのは実にもったいない。

 マラソンやハイキング、トレイルランなど未だ衰える気配のない健康ブームからか、おおむねどの企業も堅調に出店数を増やしており、今後も全国各地にフィットネスクラブがオープンしていくことが予想されるが、月にほとんど通うことができない人には、市民スポーツセンターの活用をお勧めしたい。

 市民スポーツセンターは、ほとんどの市町村におそらく1カ所はあるであろうスポーツジムやプール、体育館、スタジオ、場所によっては柔道場や土俵、レスリング場、会議室などを備えた公共施設で、利用料は基本的に割安だ。ランニングコースに至っては無料のところも多い。
 私がよく利用するスポーツセンターの1つは、スポーツジムならば時間制限がなく200円で、リニューアル前は、一目見ただけでは用途が理解できないマシンが並んでいたが、リニューアル後は最新鋭のマシンとなり、有名なフィットネスクラブに決して劣らない設備となっている。また、創立○周年や、来場者○万人達成という節目には1週間の利用料が無料になるという、うれしいキャンペーンを打ち出すスポーツセンターもある。

市民スポーツセンターのスポーツジムでも有名フィットネスクラブに劣らない設備を備えている
市民スポーツセンターのスポーツジムでも
有名フィットネスクラブに劣らない
設備を備えている
 近年利用している限りでは、無料または200円など安価でのヨガレッスンや筋トレ講座などを催すスポーツセンターも増えており、会費制でないこと以外は一般的なフィットネスクラブと大差ない環境になりつつある。指導員もマシンの利用方法や用途別のトレーニング方法に詳しい人が配置されており、アドバイスを聞くこともできる。ただ、一般的なフィットネスクラブでは会費の中にプールやスタジオの利用料も含まれているが、市民スポーツセンターではそれぞれに利用料が発生するケースが大半なので、その点は注意が必要だ。

 私自身もスポーツ(陸上競技の100m、200m)をしていなかった時期は全く利用していなかった。4年前から本格的に始めて以降、陸上競技場での練習を優先しているが、サッカーや中高生の陸上大会などで空いていない場合は、市民スポーツセンターのスポーツジムやプールを利用しており、多い時は月に6回は利用している。無料日や割引券を利用することもあるので、6回行っても出費は1200円以下に抑えることができる。これが民間のフィットネスクラブならば最低でも5000円以上の出費となるだろう。

 そのほか、私は活用したことがないため詳しくはわからないが、市民スポーツセンターには、そのセンターを拠点に活動するフラダンスやバドミントン、剣道、卓球、バスケットボール、フットサル、日本舞踊などのクラブ・団体の参加者を募集する告知が掲示板に貼られていることが多く、より人との交流を深めたい人なら参加しても損はないと思う。

 仕事や学校が忙しく、月にほとんどといっていいほどフィットネスクラブに通えない人や予算の都合がつかない人には、気軽に市民スポーツセンターを活用することをお勧めしたい。
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