50代半ばともなると体のあちこちにガタがくる。考えていることと動作のギャップが顕著になるいやな年代とも言える。そういえば最近では、少しの距離を歩いただけでも息切れすることが多くなったし、駅やビルでもエスカレーターやエレベーターが真っ先に目に留まり、階段の1段飛びも全く苦にならなかった遠い昔が懐かしくもある。電車に乗れば周りを見渡し、空いている座席を探してしまう情けない自分いる。
実際、年末に行った健診でもコレステロールや血糖値が高いという結果が出た。体が太っているわけではなくむしろ痩せているほうなので、加齢や遺伝的要素や生活習慣が原因ではなかろうかと考えられる。
コレステロール値や血糖値が高くなると心筋梗塞や糖尿病になる可能性が高くなるという。実を言うと以前から悪玉コレステロール、中性脂肪の数値が高く、母親が心臓の病気を患った時には、「あなたも気を付けなければ10年後は危ないよ」と死刑宣告にも近いようなことを言われていたのだ。ここで本当は一発奮起して何らかの努力を行わなければいけないのであるが、人間はそういう状況に直面しないと行動に移せないものである。
病院の先生が言うには、食事と運動が重要であり、これを毎日実践するのが大切だという。悪い習慣はすぐに身につくものであるが、嫌々ながら行うものを続けるのはなかなか難しい。そこでまずは簡単であろう食習慣を改善することから始めることにした。
朝食は菓子パンから野菜のたっぷり入ったサンドイッチ、コーヒーはミルクを入れた無糖。会社での間食はできるだけ控える。夜は寝る前にはビールとポテトチップは飲み食いしない。特にポテトチップを外すのは、コーヒーとタバコのセット同様に難しいことかもしれない。とりあえず食事については以上のことを確実に実践することにする。
運動療法は、歩き方から変えていく。通勤途中の駅まではいつもよりも大股歩行を心掛け、最低でも5~10人は抜いていく。エレベーター、エスカレーターは当然使わないし、階段も若いときを思い出し、1段飛びを心掛ける。
また、フィットネスクラブも選択肢となる。昨年12月に東京駅からすぐの鉄鋼ビル内にオープンしたジェクサー東京アネックスは、体を鍛えるだけでなくDJがいて酒が飲めるクラブ感覚のユニークで面白そうな施設である。
単純なことかもしれないが、これらの実践を自分への年頭所感としたい。