商業施設新聞
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No.513

スター・ウォーズがやってくる


松本 顕介

2015/7/7

最新の上映システムを持つ劇場が増えている
最新の上映システムを持つ劇場が増えている
 年末にいよいよ「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(エピソード7)が公開される。やはりスター・ウォーズの世界を五感で感じたいので、最高の映像、最高の音質、最高の雰囲気の中に身を投じたい。
 
 中学1年の夏休み、「スター・ウォーズ」(エピソード4/新たなる希望)を観た。その世界観を体験したのは、テアトル東京であった。東京・銀座1丁目の首都高速道路の横にあったのを記憶している。テアトル東京では、それまで観たこともない巨大スクリーンにまず度肝を抜かれ、そしてその横には巨大スピーカーが脇を固めるかのごとく鎮座する。本編の映像はもとより、迫力のサウンドに思わず耳栓をしてしまったほどだ。しかし、何ゆえわざわざテアトル東京だったのか。「どうせ観るなら迫力満点で」という親のちょっとしたサービスに拍手を送りたい。
 余談だが大作は決まってここで観た。「未知との遭遇」「地獄の黙示録」などなど。そして2年後、次回作の「帝国の逆襲」もここであった。あの首都高ガードの近くにある大きな映画館の前に立った時のわくわく感は今でも忘れない。2作目上映後、ほどなくして取り壊され、銀座テアトルビルに替わった。
 
 それから3年後、「ジェダイの復讐(旧題)」を観たのは渋谷・東急文化会館だった。その中にあった映画館「パンテオン」と思い込んでいるが、もしかすると同一施設内にあった「東急名画座」だったかもしれず、定かではない。その文化会館は、今は渋谷ヒカリエとなっている。
 
 そして99年、新たな3部作といわれる「エピソード1/ファントム・メナス」が公開。80年代後半から90年代にかけてよく通った有楽町マリオンの日本劇場で十数年ぶりのスター・ウォーズを堪能した。今では名称がTOHOシネマズとなり、当時入居していた西武百貨店はルミネに、阪急百貨店は阪急MEN'S TOKYOとなったのは記憶に新しいところ。
 次の「エピソード2/クローンの攻撃」はシネコンだった。川崎市のワーナーマイカルだったが、マイカルの経営破綻を機にイオンシネマに取って代わった。そして「エピソード3/シスの復讐」は大阪・梅田のシネコンだったが、場所の記憶が乏しい。しかし今日、大阪駅には高層駅ビルが建ち、梅田阪急本店も増築し、グランフロントもある。1978年の日本公開から37年。映画館のあった街の移り変わりを改めて実感する。

くつろいで世界観を堪能したい(写真は109シネマズ二子玉川の「グランド・エグゼクティブシート」
くつろいで世界観を堪能したい
(写真は109シネマズ二子玉川の
「グランド・エグゼクティブシート」)
 そして新作が公開される年末が待ち遠しい。感動をどこで味わうか、今からわくわくしている。公開が決まってからは、内覧会でおじゃまするシネコンをさりげなくチェックしているが、その最新劇場上映システムに驚かされるばかりだ。3Dに加え、モーション、エアー、ミスト、香りなどなどの機能を体感でき、劇中の登場人物になったような一体感が得られる。そしてフットレスト付電動リクライニング機能や、座席備え付けのハンガーなどプレミアムなグランド・エグゼクティブシートも登場しており、これならゆったりでき、かつ前の人の頭にさえぎられることもないだろう。そして、今日では席の予約が一般的。開館と同時に座席確保のために猛然とダッシュすることもない。これらを駆使して、第1作に迫る感動を味わいたい。
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