タイ工業省工業振興局は、6月19~22日にタイ・バンコクにて、タイ最大の自動車部品技術展示会である「Manufacturing Expo2014」を開催する。これに併せて、東京都内で展示会の説明会を開催。タナティップ・ウパシティン タイ駐日全権大使が日本の自動車部品メーカーに、タイの潜在力と投資を拡大する利点について説明した。
Manufacturing Expo2014は、自動車部品製造業界のために6月19~22日に開催される展示会で、タイ各地ならびにASEAN諸国、30カ国と17の国際パビリオンを通じて、1600以上の企業ブランドが総合的な先進技術を展示。5万人を超える集客が見込まれている。
説明会では、タナティップ大使が「タイ王国、ASEAN参入の足がかりとなる、日本の自動車製造関連産業の投資を支援」のテーマで基調講演した。
タイと日本の貿易は633億ドルで、タイの貿易の13.3%を占める。13年の日本のタイへの投資は97億米ドルとなっており、7000社以上の日本企業が進出している。
自動車と自動車部品はタイと日本の間での貿易で最大のウエイトを占めており、この産業はタイの国内総生産の11%を占めている。自動車部品製造の日本の中小企業がタイに進出し、高度な技術を伝える役割を担っている。タイはすでにASEANにおける最大の生産拠点となっており、自動車関連企業にとっての中枢となっている。今後、ASEANが大市場となり、東南アジア経済のダイナミックな成長が見込まれている。ミャンマー、ベトナム、ラオス、カンボジアなどの新市場での交流投資が期待されており、タイが東南アジア諸国へ展開する良い機会を与えられるとしている。
大使は「日本からの投資を官民挙げて歓迎する。全力を挙げて皆様を支えていきたい」と日本からの投資を広く呼びかけた。
説明会では、その後パネルディスカッションに移り、タイ工業省工業振興局裾野産業開発部 部長のパヌワット・トリヤンクンスリー博士、東京富士大学青山和正教授、(独)中小企業基盤整備機構の羽田譲理事、リード・トラデックス社のスティサ・ウィラナン プロジェクト部長が意見を交わした。