栃木県鹿沼市は、「鹿沼のチカラ展 in TOKYO」を東京都内で開催した。そのなかで、産業立地PRを実施。佐藤信鹿沼市長自ら、鹿沼の立地環境について説明した。
鹿沼市は、茨城、栃木、群馬の北関東3件の中央に位置し、東京から100km圏内にある。東北自動車道・鹿沼ICまで、首都圏から車で約1時間20分で、北関東自動車道の開通により、ひたちなか港や新潟港、さらには北陸方面へのアクセスも良好である。市内にはゴルフ場が13カ所あり県内最多。年間約67万人が利用している。「鹿沼はゴルフで来たことがあるという人が多い」(佐藤市長)。
鹿沼市の面積は490km²で県内3番目の大きさ。人口は10万人で県内7番目となっている。標高差が織り成す豊かな自然環境を背景に、全国でも有数の生産高を誇るイチゴをはじめ、ニラ、トマト、ハトムギ、和牛など首都圏を中心に農畜産物を出荷。さつきの名産地でもあり、さつきの栽培に欠かせない鹿沼土は全国的に有名である。
また、木材・木製品、家具の製品出荷額は県内1位となっている。
市内には鹿沼工業団地、宇都宮西中核工業団地、鹿沼木工団地、武子工業団地、あさひ台工業団地、とちぎ流通センターの6カ所の産業団地があり、県内唯一のとちぎ流通センターは、物流関連企業の集積により、近隣市町の物流拠点となっている。また、宇都宮西中核工業団地以外の産業団地はすでに分譲が終了している。
産業団地以外では、東北自動車道鹿沼IC周辺に工業専用地域があり、すでに多くの工場や倉庫などが点在しているが、まだ立地可能な用地がある。約30万m²が工業用地として未利用の状況で、取得に際しては市も協力して進めていくとしている。立地創業に対する市の支援制度もある。佐藤市長は「鹿沼市にぜひ視察に来て、自然を堪能していただければ」とアピールした。
続いて、栃木県土地開発公社の江連勝明常務理事が、宇都宮西中核工業団地を紹介した。
宇都宮西中核工業団地は、北関東道都賀ICから6kmに位置しており、全体面積は142.7万m²、分譲対象用地は91.8万m²。1990年に造成を開始、94年から分譲を開始している。中小企業基盤整備機構から栃木県土地開発公社が引き継いで分譲を進めている。鹿沼市と栃木市にまたがっており、鹿沼市内では4区画11.2万m²が分譲中。14年2月1日に平均で17%の価格引下げを実施し、坪単価4万5000円からとなっている。価格に関しては対応の余地があるとしている。
産業立地PR閉会後の交流会では、鹿沼市出身のガッツ石松さんも挨拶し、鹿沼市を広くアピールした。