プロロジス(日本本社=東京都千代田区丸の内2-7-3、Tel.03-6860-9090)は、都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン」シリーズの第6弾となる「プロロジスアーバン東京辰巳1」(東京都江東区辰巳2-4-1)の第1期リニューアル工事となる外装工事を完了し、報道陣向けの内覧会を実施した。今後第2期工事となる内装工事を実施し、11月末にはすべてのリニューアル工事が完了する。
プロロジスアーバンシリーズは2020年から展開。都市型物流だけでなく、開発拠点とデモルームの併設、ショールーム兼配送拠点、音響・映像スタジオなど既存のオフィスや物流施設・工場の垣根を超えた新たなビジネス拠点としての提案を行っている。東京都内で新設3施設、既存施設の改修2施設を開設しており、東京辰巳1は6施設目となる。
同施設は、飲食店やホテルなどの飲食業者を対象に卸売市場を展開するメトロ(独デュッセルドルフ)の日本法人であるメトロキャッシュアンドキャリージャパン(株)が店舗として使用していたもので、メトロが日本市場から撤退するにあたり、売却していたものをプロロジスが取得した。
施設は10年に竣工しており、敷地面積5848.43m²、S造り3階建て延べ床面積8258.56m²。1階は倉庫区画2499.14m²、事務所区画142.13m²でトイレを新規に設置。給湯室も完備している。梁下有効高4.85m、床荷重2t/m²。
2階は倉庫区画2298.98m²、事務所区画107.55m²。トイレ、更衣室はメトロが使用していたものを改修する。梁下有効高4.25m(一部3.25m²)、床荷重0.29t/m²。専有のトラックバース2台を備える。
3階は倉庫818.29m²、荷捌き場1223.28m²。梁下有効高2.9m、床荷重0.4t。20年にメトロが設置した冷蔵庫室および冷凍庫室がある。
屋上は普通乗用車約60台分の駐車場となっている。
建物は商業店舗として使用していたが、倉庫に近い使われ方をしていたため、基本設備はそのまま活用する。外壁の改修、エントランスの改築などを実施しており、共用部分の改修、電気設備などのワンフロア化などを実施する。1階の改修は8月末に終了する予定で、9月から入居が可能となる。2~3階の改修は11月末に終了し、12月からの入居が可能となる予定である。
立地場所は東京駅から5km圏内で、JR京葉線の潮見駅から約800mと徒歩圏内にある。人口増加が著しい豊洲、東雲、台場と近接しており、さまざまなビジネス拠点としての用途が期待できるとしている。プロロジスでは、都市型物流拠点としてのラストワンマイルの配送拠点のみならず、大空間オフィス、R&Dなどでの利用、全館空調付きの特徴を生かした医療品、食料品の保管、セントラルキッチンやプロセスセンターとしての活用も提案していく。
また、プロロジスでは「プロロジスアーバン東京錦糸町1」の整備も計画しているが、詳細は明らかにしていない。