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第21回

プロロジスアーバン東京錦糸町1、シリーズ7棟目の都市型物流施設竣工


2025/7/22

プロロジスアーバン東京錦糸町1
プロロジスアーバン東京錦糸町1
 (株)プロロジス(東京都千代田区丸の内2-7-3、Tel.03-6860-9090)と佐志田倉庫(株)(東京都千代田区神田須田町2-5-2、Tel.03-3251-8291)が共同で開発した都市型物流施設「プロロジスアーバン東京錦糸町1」がこのほど竣工した。すでに(株)スコア・ジャパンなど2社の入居が決定しており、その他の区画で引き続き入居者を募集している。

 同施設は東京都江東区毛利2-9-20の敷地2247.51m²にS造り5階建て延べ床面積6470.32m²で建設されている。建設地は1965年に竣工した佐志田倉庫の錦糸町営業所の跡地で、同施設は建築後55年使用されていたが、老朽化が問題となっていた。同社はプロロジスの施設のユーザーでもあり、対応について両社で検討し、20年からプロロジスが開発を進めているアーバンシリーズを共同で実施すること提案。20年からプロジェクトが動き出し、23年に開発で合意した。同年6月から既存施設の解体に着手。24年4月に建設工事を開始し、このほど竣工した。設計・施工は大日本土木(株)、監理監修は(株)フクダ・アンド・パートナーズが担当した。

 施設は複数企業の入居を想定しており、1階はラストワンマイル配送拠点としての利用を想定し、コンパクトながら車両の出入りが可能な専用区画と、上階入居企業のための大型トラックの着車場、共用荷捌きスペースを設置。2~5階は1フロア1社での専用利用を想定したフロア構成で、空調設備を実装し、床荷重1t/m²、大容量の電力が使用可の能で、重量物の設置も可能。R&D拠点、サービスパーツ保管、ショールームなど、従来のオフィスビルでは実現できない機能も備えたスペースとして利用できる。

 開発地はJR総武線の錦糸町駅から約600m(徒歩約8分)、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線の住吉駅から約450mで、首都高速7号小松線の錦糸町出入口から約400m(自動車約2分)の場所で、通勤利便性が高く、都内全域への広域配送にも適した立地となっている。

 1階には日中間の輸送に強みを持つ国際宅配企業のスコア・ジャパンが効率的な荷捌きをできる仕様とラストワンマイル配送に最適な立地を高く評価し入居を決定。3階には設備機器製造企業が入居し設備機器のメンテナンスを行う。

 プロロジスアーバンは、都市に近い産業・業務拠点として、使いやすい規模のフロアにオフィス・流通・加工などの多用途施設として必要な設備を備えた自由度の高い複合施設で、ラストワン米津配送拠点や物の保管以外に様々な用途で活用されている。20年にシリーズの第1棟目となる東京品川1を開発。今回の錦糸町1はアーバンシリーズの7棟目の施設となる。プロロジス代表取締役会長兼CEOの山田御酒氏は「錦糸町1は今まで手がけてきたアーバンシリーズの7件の中で最も理想的な立地」としている。

 山田氏は「都内で古い倉庫を持っていて、建て替えるだけの体力がなければ、当社に開発を任せていただきたい」とアーバンシリーズの新たな展開に意欲を見せている。なお、プロロジスはアーバンシリーズの8棟目の施設を江東区内で開発することが、すでに決定している。
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