VLSIリサーチ(米カリフォルニア州サンタクララ)は、半導体製造装置産業の分析や調査などを手がけ、世界の半導体装置、材料、半導体メーカーに有力顧客を擁する。来日した代表取締役社長のリスト・プハッカ氏に、2012年顧客満足度調査(CSS)の結果を踏まえ、CSSの活用方法や装置市場の現況と見通しなどを伺った。
―― 12年のCSSで最大のサプライズは。
プハッカ 前工程プロセス装置(売り上げ上位15社以下)におけるナノメトリクスの躍進だ。レーティングが11年の時よりはるかに高くなっている。ナノメトリクスは決して大手メーカーではないが、ランキング上位に付けたということはCSSをしっかり活用している証明だろう。
―― CSSの活用方法について。
プハッカ 各装置メーカーの対外アピールに使用されているが、CSSのデータベースから閲覧できる自社の評価を重視し、そこで浮き彫りとなった課題をピンポイントで解決することが最も重要だ。多くの外資系装置メーカーでは、他社より先行するために、顧客サービス(CS)における評価の分析を徹底している。
―― 装置市場の現況と今後の見通しを。
プハッカ 11年装置全体の市場は前年度比で10%増だったが、12年は同6%減、前工程製造装置市場は同10%減以上となる可能性がある。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2012年9月12日号9面)