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第10回

ゼストロンジャパン、新本社社屋を竣工、テクノロジーセンターとして活用


2018/6/5

ゼストロンジャパン新本社社屋
ゼストロンジャパン新本社社屋
 ゼストロンジャパン(株)(神奈川県高座郡寒川町一之宮4-17-16、Tel.0467-53-8658)は、神奈川県寒川町に新本社社屋を竣工し、5月18日に竣工式を実施した。今後、この施設に導入した装置を使ってデモンストレーションや評価試験などを実施する。

 同社は、エレクトロニクス製造業界向けの高精度洗浄剤メーカーのゼストロンの日本法人。ゼストロンは、1975年にドイツで創業し、その後、米国、中国、マレーシアなどで事業を展開している。日本法人は5年前に設立しており、今回新たに拠点を構えてスタートを切った。

 新本社社屋は、延べ床面積約1000m²の既存施設を購入し、2017年10月から改修工事を進めていた。投資額は土地・建物購入費用、改修費用、設備費用などを合わせて総額で3億円程度となっている。

澤入大道氏(左)とハラルド ヴァック氏
澤入大道氏(左)とハラルド ヴァック氏
 施設内にはイメージセンサー用洗浄装置、バッジ式スプレー装置、超音波洗浄装置、メタルマスク洗浄装置などを導入。これらの装置を活用し、デモンストレーション、評価試験などを実施する。イメージセンサー用洗浄装置は一式を取り揃えており、様々なワークに対応可能。「これだけの装置を置きながら、化学品を売っているメーカーは他にはない」(ゼストロンジャパン 代表取締役 澤入大道氏)としている。

 ゼストロングループのテクノロジーセンターは、ドイツ、米国、中国の上海と深、マレーシアのペナン、韓国にあり、5月16日は台湾にもテクノロジーセンターを開設。日本の拠点はこれに次いで8番目のテクノロジーセンターとなる。

 17年度の同社の投資の70%はアジア地区に集中している。今後の展開については「今の段階では決まっていないが、インド、ブラジルへの進出を検討している」(ゼストロングループ社長 ハラルド ヴァック氏)。同社の事業はフラックス洗浄が中心であるため、それが使われている顧客の近くに拠点を設置していく方針だ。
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