住宅大手のミサワホーム(株)(東京都新宿区西新宿2-4-1、Tel.03-3345-1111)は、2017年度に迎える創立50周年に向け、16年度までの3カ年中期経営計画を推進している。この中で、医療を核に保育・商業施設を併設する街づくりを行うスマートウェルネスシティ構想の推進を積極化している。現況と今後の展開について営業推進本部開発事業推進部の担当部長である佐藤徹氏に伺った。
―― 中期経営計画について。
佐藤 当社グループでは、14年度から16年度まで3カ年の中期経営計画を推進している。今後の少子高齢化に対応し、主力の住宅事業から多角化して成長を図るのが大きな狙いとなる。具体的には戸建て住宅市場が縮小してもシェアアップにより売り上げ棟数を確保するほか、リフォーム、資産活用、不動産などストック関連事業に積極投資し、戸建て住宅事業とストック関連事業の売上高を半々の比率に近づけていく考えだ。
―― 介護事業などは臨機応変に展開。
佐藤 介護事業では、00年に介護保険制度が打ち出される以前の1993年に介護専用型高齢者住宅「マザアス南柏」を開設し、介護事業の展開を進めてきた。有料老人ホーム、グループホームしかやらない事業者も多いが、入り口は健常者向けのサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)や認知症が始まった際のグループホーム、また看取りまでその状況に合わせた施設を展開している。ただ施設を建てるのではなく、市町村の介護保険事業計画に基づき、地域と連携し必要な施設の整備を進めているのが大きな特徴だ。
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