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パナソニック、川崎市に介護センター開設、18年度に200拠点へ拡大


 

2015/3/17

ショートステイフロアの居室
ショートステイフロアの居室
 パナソニック エイジフリーサービス(株)は3月1日、ショートステイ付き介護サービスセンター「パナソニック エイジフリー登戸」(川崎市多摩区長尾1-12-8)をオープンした。同センターでは、ショートステイ、デイサービス、訪問入浴介護、訪問介護、居宅介護支援の5つのサービスをワンストップで提供し、厚生労働省が推進している地域包括ケアシステムの一端を担う。
 同センターは、ショートステイの機能を核に、デイサービス、訪問入浴介護、訪問介護、居宅介護支援の5つのサービスを提供している。ショートステイ(定員20人)では自宅から同センターに送迎し、数日間の介護サービスを受けられる。通い慣れた同センターで、利用者のADL(日常生活動作)レベルを把握した介護スタッフによる24時間のサービスを受けることができ、特に認知症の利用者にとっては、環境変化による心理的な負担の軽減につながる利点もある。デイサービス(定員30人)では、朝~夕方、運動機能訓練や入浴・食事介護支援を受けられる。さらに、パナソニック エイジフリーサービスのほかの介護施設と同様に、施設内に見守り責任者を設置している。見守り責任者は常に全体に目を配り、利用者の初動をつかんでスタッフ間の連携で介助する。
顔認証システムにより利用者の誤外出のリスクを軽減する
顔認証システムにより利用者の
誤外出のリスクを軽減する
 設備には、パナソニック製品をふんだんに導入した。建物構造は、木造でも地震に強く設計自由度が高い独自のテクノストラクチャー工法を採用。内装は、ショートステイフロアの共同生活室と居室に木質感の再現と耐久性(耐薬品性)を高めた内装建材「ベリティス」を採用した。玄関には利用者の誤外出を防ぐため、高齢社施設向け見守りシステム「顔認証システム」を導入している。利用者の誤外出のリスク軽減はもちろん、介助者の両手が塞がっている車椅子介助時でもスタッフの顔を認証して開錠する。居室には、電動ケアベッド「コンフォーネ」「RS」のいずれかを設置。トイレには新素材を採用し汚れが付きにくい全自動お掃除トイレ「アラウーノ」を採用した。
 デイサービスフロアには、油圧式トレーニングマシンや乗馬フィットネス機器などのほか、自分の姿勢を確認しながら様々なトレーニングができるリハビリナビゲーションシステム「デジタルミラー」を設置した。また、ベッドと車椅子が融合した離床アシストベッド「リショーネ」も設置しており、食事の際に利用者は車椅子に乗り換えなくてもテーブルまで移動できる。浴室にはバリアフリー水廻りユニット「アクアハート」を設置。2室の浴室を横並びで設置し、簡単に行き来ができるため、介助を効率化することができる。そのほか、ショートステイフロアの共同生活室のミニキッチン、冷蔵庫、食器乾燥機、LED照明などはパナソニック製品である。
 パナソニック エイジフリーサービスでは、ショートステイ付き介護サービスセンターを、全国の要介護高齢者が増加する地域を中心に18年度までに200拠点(東日本100拠点、西日本100拠点)整備することを目標としている。また、既存のサ高住事業や、介護チェーン事業、介護用品モノづくり事業なども拡大し、同年度に売上高750億円、25年度には売上高2000億円を達成し、介護業界におけるNo.1企業を目指す。
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