病院計画総覧2025年版
再編・統合が加速する病院整備の最前線
○全国各地で繰り広げられる個別病院整備を網羅
○大学病院や医療法人グループなどを紹介
○医療分野におけるICT・ロボットを紹介
○医療産業情報に掲載の特別インタビュー/レポートを収録
体裁・頁数:B5判、416頁
発刊日:2025年2月10日
ISBN:978-4-88353-389-3 C3052 \25000E
定価 27,500円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
『病院計画総覧』は、病院の新築、建て替え、改修、医療機器整備など病院に関連する“設備投資”を網羅・集大成した、我が国唯一のデータブックとして1975年に創刊し、定期的に上梓してまいりました。2009年版以降は個別病院案件や全国病院ネットワークの動向、各都道府県の取り組みを盛り込んで、内容の充実に努めてきました。最新の2025年版では、大学病院や全国で病院を運営する医療・福祉グループの情報に加え、ここ1~2年で開院した新施設、各都道府県の保健医療計画、病院整備の個別データを収録しています。
厚生労働省が24年11月に発表した23年医療施設(動態)調査・病院報告の概況によると、病院は22年に比べ34施設減少の8122施設となり、いずれも減少の一途をたどっています。事実、各都道府県の保健医療計画では既存病床数が基準病床数を上回る、いわゆる病床の過剰という実態が各地で示されており、病院の新規開発では、新病院や新病棟を整備することで病床数を減床したり、病床の機能分化を図ったりする事例も増えています。
こうした病院業界の動向を踏まえ、最新の本書2025年版では、新病院の建設や既存病院の建て替えおよび改修など、病院整備の最新状況を網羅した個別データの収録に努めました。とりわけ4章に収録した個別病院などの計画案件は約800件以上を数えます。この個別案件に加え、1章では医学系国公私立大学、日本赤十字社、徳洲会、国立病院機構、労災病院、地域医療機能推進機構など12の全国病院ネットワーク組織、さらには高度急性期医療から慢性期医療、福祉施設、在宅医療/介護拠点、有料老人ホームまで展開している主要医療グループおよび社会医療法人などの情報も収録しています。病院業界の現在を如実に映し出す本書が、読者諸賢の超高齢化社会と医療・介護体制に向けたビジネスの進め方、将来予測へのご参考資料として有用な一冊となれば幸甚でございます。
■内容構成
- 巻頭特集① 地域医療の再編・統合
- 巻頭特集② 全国各地でオープンした病院・医療施設
- 巻頭特集③ ICT・ロボットの活用が進む医療分野
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- 第1章 全国病院ネットワーク/グループの動向
- ■全国の大学病院
- ■病院ネットワーク
- 日本赤十字社/徳洲会グループ/恩賜財団済生会/国立高度専門医療センター/国立病院機構/労働者健康安全機構/地域医療機能推進機構(JCHO)/国家公務員共済組合/日本海員掖済会/地域医療振興協会/逓信病院/自衛隊病院
- ■主要医療グループ/施設一覧
- 渓仁会グループ 主な施設/タナカメディカルグループ 主な施設/松田会 主な施設/南東北病院グループ 主な施設/星総合病院グループ 主な施設/国際医療福祉大学・高邦会グループ 主な施設/TMG(戸田中央医科グループ) 主な施設/AMG(上尾中央医科グループ) 主な施設/IMS(板橋中央医科グループ) 主な施設/石心会グループ 主な施設/ジャパンメディカルアライアンス 主な施設/亀田メディカルグループ 主な施設/葵会グループ 主な施設/セコム医療システム 主な施設/湖山医療福祉グループ 主な施設/大坪会グループ 主な施設/翠会ヘルスケアグループ 主な施設/健育会グループ 主な施設/慈誠会 主な施設/松和会 主な施設/ふれあいグループ 主な施設/聖隷福祉事業団 主な施設/偕行会 主な施設/平成医療福祉グループ 主な施設/伯鳳会グループ 主な施設/浅ノ川病院グループ 主な施設/菫仙会 主な施設/藤井会グループ 主な施設/洛和会ヘルスケアシステム 主な施設/武田病院 主な施設/愛仁会 主な施設/協和会(川西市) 主な施設/和同会グループ 主な施設/北九州病院グループ 主な施設/麻生グループ 主な施設/カマチグループ(池友会、巨樹の会) 主な施設
- ■社会医療法人
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- 第2章 特別インタビュー/特別レポート
- ■特別インタビュー 米国立衛生研究所・米国立がん研究所主任研究員 小林久隆 氏
- 近赤外光免疫療法はがん細胞のみ殺傷し免疫力向上
- ■特別インタビュー 凜研究所・研究担当取締役/国立がん研究センター客員研究員 松村保広 氏
- DDS基本概念のEPR効果でノーベル賞候補に、独自抗体で治療・診断へ
- ■特別インタビュー JMA 海老名総合病院 病院長 服部智任 氏
- 新棟でDX推進、ダ・ヴィンチなどが起動
- ■特別インタビュー 聖マリアンナ医科大学病院 病院長 大坪毅人 氏
- 新入院棟955床稼働、急性期医療拡充し手術室20室とICU177床
- ■特別レポート「DDSでがん根治に挑む」
- BNCTは細胞レベルでがん殲滅、脳・頭頸部から適用症例拡大に期待
- 国内4施設に続き筑波大が医師主導治験、湘南鎌倉総合病院が準備、中国で複数計画が進行
- 施設の初期投資5000万米ドル、がんの20%適用なら20年後世界で1800台以上
- 小野公二氏、世界初の頭頸部がん治療と病院併設装置、「頭頸部がん再発は早期に相談を」
- SHI、出力アップで時間短縮と症例拡大へ、海南島から中国本土・タイ・台湾などへ提案
- ステラファーマ、世界初の保険承認ホウ素薬剤供給、海南島から海外展開を視野
- 二瓶圭二氏、関西BNCT共同医療Cは年間300件の治療が可能、再発高悪性度髄膜腫の治験完了
- CICS、国立がん研究Cと江戸川病院に装置納入、リチウム採用で垂直照射可能に
- 井垣浩氏、血管肉腫の薬事申請を準備、中性子線の基準作成と日本のBNCTの国際化推進
- 中村浩之教授、新規ホウ素薬剤でラットの脳腫瘍細胞消滅、31年度の承認目標
- 野本貴大准教授、新ホウ素薬剤でマウスのがんほぼ消滅、LED光が血中残留薬剤除去
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- 第3章 各都道府県の保健医療計画
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- 第4章 全国都道府県別の個別病院整備計画