みはし(株)(埼玉県和光市白子3-26-43、Tel.048-464-3111)は、玉川工場(埼玉県比企郡ときがわ町大字五明591)に玉川ショールームを開設した。ショールーム内には日本では初の試みとなるラオスのインテリア製品を常設展示するスペースも設けている。
同社は1973年に建築用華飾材の専門メーカーとして創業し、オリジナルブランドの「サンメント」(木製廻り縁)を製造・販売開始。以来、製品やサービスを通じて美しく豊かな建築空間の実現に貢献することを目指している。今回開設したショールームは、従来東京都板橋区高島平にあったものを移設して開設。華飾文化を創造するというコンセプトのもと、同社の商品を紹介し、提供している。また、日本の華飾文化だけでなく、世界の華飾文化に貢献する意味で、ラオスの商品も紹介している。ラオス政府は木材の活用を支援しており、ショールームはその拠点として活用していく方針。ショールーム開設にあたっては、駐日ラオス大使館も祝辞を寄せている。
玉川工場は1979年開設。約5万m²の敷地に2階建て延べ床面積約1万3000m²の旧館と4階建て延べ床面積約8000m²の新館がある。新館の1~2階は主に在庫置場として活用。1階は長尺の木材の在庫、2階は輸入品の倉庫となっている。適正在庫の「在庫管理システム」や「ピッキングシステム」を導入。製品やカタログなどの梱包・出荷なども行っている。3~4階には今回のショールームを開設している。
製品の製造は主に旧館で行っている。NC制御の各種加工機や材料を供給する自動化ラインなど、生産設備のオートメーション化によって、生産能力の向上と均一な品質の製品づくりに取り組んでいる。また、特注品対応も熟練社員と最新の加工技術により素早く対応できる体制を整えている。
サンメントなど木製装飾部材の材料となる木材は主に米国、カナダから輸入している。サンメントの製造工程は主に、資材を挽割した後プレスし、プレーナー工程もしくは挽割工程を経て、モルダーにかけ、検査、梱包し出荷される。工場内にはモルダーが5台導入されており、4台が自動機。1台は小さな製品を扱うため手作業となる。5台のモルダーを2人の従業員で操作しており、最大2000本までの対応が可能である。
工場内には材料を検品し長さを整え表面を整える装置や、アール(曲面)のついた製品を作る中型旋盤、超硬合金の刃先を製造するための放電加工機や研磨機なども導入している。
工場の将来について新北末昭工場長は「これまで木製品を中心に加工していたが、不燃材の加工にも取り組んでいきたい。石膏関連の加工も進めていて、様々な材料に対応していきたい」と語っている。