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第200回

小田急電鉄(株) ビナウォーク 販促担当マネージャー 野田翔太郎氏


らーめん処、人気ラーメン7店を集積
映画鑑賞後の家族に人気

2019/10/8

小田急電鉄(株) ビナウォーク 販促担当マネージャー 野田翔太郎氏
 小田急電鉄(株)は、海老名駅前にあるショッピングモール「ビナウォーク」(神奈川県海老名市中央1-4-1)の6番館1階で、人気ラーメン店7店を集積した「らーめん処」を展開している。同社ビナウォーク 販促担当マネージャーの野田翔太郎氏に、現状と事業戦略について聞いた。

―― 「らーめん処」を展開する「ビナウォーク」の概要から。
ビナウォークで展開する「らーめん処」
ビナウォークで展開する「らーめん処」
 野田 ビナウォークは、2002年4月に開業、1番館から6番館、ビナプラス、ビナフロントで構成される。「らーめん処」がある6番館は、施設の核店舗である「TOHOシネマズ海老名」(全10スクリーン)やゲーム施設などアミューズメント系の施設が入居する特徴のある建物で、その1階に「らーめん処」として7店のラーメン店を集積している。娯楽施設などで楽しんだ後に、食事を楽しんでいかれるお客様が多い。6番館3階には居酒屋の集積もある。当施設は、飲食店が約60店出店しており、全体の3割強を占めるほどだ。

―― ビナウォークの商圏について。
 野田 北は相模原市から、南は寒川町まで、また西は秦野市から東は町田市まで広がる広域商圏となっている。駅前立地とはいえ駐車場が広大で、自動車と鉄道の利用比率はそれぞれ40%ずつ、徒歩や自転車で来店される方が20%とみている。神奈川県の内陸西部は映画館が少ないため、遠方からでも当施設の映画館へ足を運んでくださる。

―― 海老名駅前は、商業立地が活発だ。
 野田 海老名駅は、小田急電鉄、相模鉄道のほかに、少し離れた場所でJR相模線が乗り入れている。JR駅前には、15年秋に「ららぽーと海老名」が開業したことから、現在は海老名駅の東西にわたって、賑わいを共に創るために協力している。合同スタンプラリーでお客様の買い回りを促し、また合同チラシを配布するバーゲンなど、海老名地域を活発化するために協働している。
 競争相手となるのは、海老名地域ではなく、川崎、横浜、小田原方面などの他地域にある多くの商業施設と意識している。

―― 「らーめん処」に出店するラーメン店の顔ぶれは。
 野田 煮干し中華そば「麺屋銀星 海美風」、富山ブラック「麺家いろは」、鶏白湯そば「古寿茂」、つけ麺 中華そば「清勝丸」、横濱家系ラーメン「海老名家」、九州とんこつラーメン「ラーメン暖暮」、伝統の醤油らーめん「麺処直久」が出店している。7店とも面積、席数ともに同等である。味の種類が重複しない店舗構成とし、お客様がその日の味の好みに従って店を選べ、飽きが来ないように工夫している。

―― 客層について。
 野田 ビナウォークは、週末に必ずイベントを開催しているので、数千人のファミリー客が訪れ、「らーめん処」にも来てくださる。一方平日は、近隣における開発の影響で、工事関連従事者の利用が多い。昼食での利用に加えて、夕方に一杯飲んだ後の締めのラーメンとして食べてくださる方もいる。観光客は少ない。
 また、ラーメン店は一般的に男性客が多いと思われがちだが、店舗によると「らーめん処」は30~40歳代のお母さんたちなどの女性客利用も多い。また一般的に女性客は、ヘルシーな野菜系ラーメンを好むと思われがちだが、当施設の女性客はこってり系の味を好むのも特徴だ。女性客向けに髪留めを用意し、一般に女性が好む味を開発する店もある。

―― TOHOシネマズ海老名による集客効果は。
 野田 映画館による集客は大きい。ビナウォーク全体への誘客を活性化している。そのため、映画観賞券の半券を提示したお客様には、「らーめん処」各店で味付け玉子などの無料サービス、また物販店では値引きサービスなどを提供し、“ついで利用”を促している。映画観賞券の半券によるサービスは、負担する各店が参加と内容を判断している。

―― 海老名駅前は、今後の発展への期待が大きい。
 野田 小田急電鉄は、25年度の完成に向けて海老名駅間地区「ViNA GARDENS」の開発を計画しており、大型マンションやオフィス棟のほかに、21年春にはロマンスカーミュージアムの開業予定を発表している。ビナウォークは、新たな開発事業に直接の関係はないが、海老名地域の発展にともに貢献していきたい。その中でも「らーめん処」は、新時代のニーズに対応しながら、お客様とともに成長していきたい。

(聞き手・笹倉聖一記者)
※商業施設新聞2311号(2019年9月10日)(8面)
 インタビュー デベロッパーがつくるにぎわいのラーメン空間 No.6

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