商業施設新聞
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第174回

(株)バンダイナムコ アミューズメント 取締役 岩屋口治夫氏


10種類以上の業態展開
店を常にバージョンアップ

2019/4/2

(株)バンダイナムコ アミューズメント 取締役 岩屋口治夫氏
 (株)バンダイナムコ アミューズメント(東京都港区三田3-13-16)は、最新のVR(仮想現実)技術を活用した施設、屋内大型アスレチックなど、多種多様な要望に応える「遊び場」を展開している。現在10種類以上のエンターテインメント業態を揃え、総合的に組み合わせて売り場を作り、店を常にバージョンアップするという同社取締役の岩屋口治夫氏に事業戦略を聞いた。

―― アミューズメント事業は活況だが、牽引役は何か。
体感型の遊びを集めた「スペース アスレチック トンデミ」
体感型の遊びを集めた
「スペース アスレチック トンデミ」
 岩屋口 2016年に風営法が改正されてから業界に活気が出てきたと感じる。その中で、17年4月に開業した「スペース アスレチック トンデミ」は、国内最大級の規模を誇るトランポリンエリアを中心に、ファミリーやグループで楽しめる体感型の遊びを世界中から集めたエンターテインメント施設として人気を集めている。子供以外に、健康、ダイエットにも効果があるとして大人からも人気があり、ユーチューバーの情報拡散による影響も大きい。千葉市のイオンモール幕張新都心店が1号店で、東京の平和島店を2号店として18年7月に開いている。

―― クレーンゲームもアミューズメント業界全体で人気がある。
 岩屋口 クレーンゲームの景品では、ドラゴンボールのフィギュア、ワンピースなどのIPを使ったものが人気がある。菓子製造会社とも連携しており、アイスクリームやキャラメルなどオリジナルの限定菓子景品が人気で、菓子景品の取扱量はアミューズメント業界No.1だ。

―― VR技術を使ったアクティビティ施設で先行している。
 岩屋口 VR技術を使った機械を設置したVRゾーンや、小型のVRゾーンポータルをすでに展開しており、これらは試験的に出店した意味合いもあり、多くの知見を得ている。飲食やキャラクターグッズなどの売り場も併設している。

―― 全体の店舗展開はどのような状況か。
 岩屋口 小さなキャラクターショップを含めた大小合わせて全体で約250店を展開している。そのうち80~90%がショッピングセンターやモールなどの大規模商業施設内でのテナントとして出店しているものだ。当社のアミューズメント事業は、百貨店屋上への出店がスタートだったので、百貨店屋上の店もある。

―― 海外展開も積極的だ。
 岩屋口 海外は直営で30~40店を展開しており、今後確実に増えていくだろう。日本ではクレーンゲームが人気だが、海外では景品交換型のリデンプションが人気だ。直営店の地域別内訳は、北米21、英国8、香港6、インド1である。インドではムンバイ市に1店目を出したばかりで、日本から初めてのアミューズメント施設としてゲーム+お子様向けプレイグラウンドの業態だ。非常に活気のある市場だ。顧客はファミリー層が多い。

―― 今後の出店について。
 岩屋口 18年度は大小の店舗合わせて20店の出店を見込んでいる。今後大型店では、年間10店を出店していきたいと考えている。これまで新業態をチャレンジとして種まきをしてきたのだが、19年はこの新業態を育てる期間とし、その次に収穫期へ移る。
 少子高齢化の事業環境は今や大前提で、今後はシェアを確保するビジネスを展開する。コト消費が重要視される中で、ショッピングセンターが主戦場となるが、ショッピングセンターの新設数が減りつつある状況は厳しいと感じている。

―― 多種類の業態を展開している。
 岩屋口 ゲームだけでなく、様々な楽しみを体感できるアミューズメント施設を心掛けている。そのため、顧客の要望に合わせて、アニメ、謎解き、飲食機能などを総合的に組み合わせて常に売り場を変え、バージョンアップする。現在展開中の業態は、試験的な意味合いのものも含めて10種類以上ある。当社グループ内にIPを多く持つことが強みだ。

(聞き手・笹倉聖一記者)
※商業施設新聞2285号(2019年3月5日)(6面)
 活況のAM産業に聞く No.1

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