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Report32

健育会、藤沢市で湘南慶育病院開院、シンポジウムなど開催


スマートリハ室でBMI技術導入、慶應大医学部や市・企業と連携

2017/11/14

病院外観
病院外観
 (医)社団 健育会(東京都千代田区神田錦町3-18、Tel.03-3233-1105)は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の隣接地に湘南慶育病院(神奈川県藤沢市遠藤4360、Tel.0466-48-0050)を新設し、11月6日に診療を開始した。これに先立ち、10月22日にシンポジウムと施設の内覧会を開催した。

 新病院の場所は、慶應義塾大学SFCに隣接し、市有地である「健康の森」の第1期整備区域の敷地3万579m²。施設規模はS造り5階建て延べ1万5413m²で、土地は市が健育会に50年間貸与する。藤沢市長の鈴木恒夫氏は「当市は人口43万人を抱える。高齢化社会を迎える中で、健康と病気の二分論ではなく未病対策を進め、健康寿命日本一を目指す」とシンポジウムで挨拶した。

 新病院の病床数は230床。3~5階を病棟とし、3階に一般30床、4階に療養・回復期リハビリテーション100床、5階に療養100床を配置した。2階は外来診察室、手術室3室(うち1室はハイブリッド対応)、リハビリテーション室(高機能対応)、検査室・放射線室、ヘルスサイエンスラボなどを設置。1階は総合受付、救急外来、未病・抗加齢センター、地域住民健康マネジメント室、ヘルスサイエンスラボ(藤沢地域健康医療研究連携ラボ)、薬局など。診療科目は16科(総診内、神内、消内、呼内、循内、腎内、精内、消外、整、眼、泌、耳、リハ、放、麻、皮)。施工は前田建設工業、設計は伊藤喜三郎建築研究所が担当した。

スマートリハ室
スマートリハ室
 リハビリテーション室は「スマートリハ室」と呼び、同病院で最大の特徴を持つ。同室は、従来治療が難しかった重度の麻痺に対して、脳波データと電気刺激を組み合わせて、その回復を図るBMI(Brain Machine Interface)技術など「最先端リハ治療」と「既存リハ治療」を、障害の回復過程に合わせてシームレスに提供する。治療過程のデータは収集・解析され、高度にシステム化される。次代を担うリハ研究者育成や、新たなリハ機器の開発も同時に進める。

(続きは本紙で)

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