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日野市、16年度に改革プラン策定し将来の増築へ弾み、民間施設と機能連携


充会が新病院126床/特養/サ高住/在宅拠点を整備、フージャースは診療所や健康増進施設

2016/4/19

日野市立病院
日野市立病院
 日野市は、日野市立病院(東京都日野市多摩平4-3-1、Tel.042-581-2677)の機能向上のための建屋増築プランと、病院の南西側に近接するUR都市機構用地(多摩平の森地区A街区)での医療・福祉・健康増進施設の誘致と連動した「(仮称)豊田駅北部地域における地域包括ケアシステム構想」の実現を目指している。すでに、URが誘致に成功した(医)社団 充会の病院や特養ホーム、フージャースコーポレーションの診療所・スポーツ練習場など民間施設の整備が開始されようとしており、日野市および市立病院では、まず2016年度中に第3次病院経営改革プラン(16~20年度)を策定し、経営改善を図りつつ、地域の医療ニーズを満たす病院機能を検討し、具体化する。

 経営改革プランは、民間施設との機能連携や近隣の医療機関との役割分担を意識して、また、東京都が策定中の地域医療構想と整合させながらまとめる。そのうえで、12年1月に策定した「病院機能向上基本計画」が、その後の医療制度の変更などでそぐわない部分もあることから、新たな基本計画を策定し、議会や市民のコンセンサスを得ながら増築を実現する。新しい基本計画策定の着手は17年度以降となるもようである。

病院敷地内の社会教育センター
病院敷地内の社会教育センター
 同病院は、02年6月に現在地で新築移転してオープン。間もなく14年が経過するが、各部門が手狭となっており、拡張を望む声が多い。増築予定地に立地する社会教育センターは、16年度中に多摩平の森地区A街区の一角に移転する。

 なお、12年春にまとめた機能向上基本計画によれば、2次救急に特化して年間救急車4000台以上、市内救急応需50%以上を目指す、A街区や病院敷地内に夜間休日診療所、往診センター、訪問看護センターなどを誘致し診療協力を模索するとしており、必要な救急スペースは、現状の100m²に対し260m²以上へ増設が必要としている。

 人工透析では、収支バランスをしっかり検討してして、現在の12床から増床することが盛り込まれている。スペースは別棟での稼働も視野に入れて検討する。

(続きは本紙で)

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