商業施設新聞
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第535回

(株)オアシスライフスタイルグループ グループCEO 関谷有三氏


Macqlo事業
黒一色の個性溢れるブランド
HAERAに新店、ECと両軸展開

2026/8/18

(株)オアシスライフスタイルグループ グループCEO 関谷有三氏
 内装も商品も黒一色のアパレルブランド「Macqlo(マックロ)」。『ファッションの悩みなんて、すべて真っ黒に塗りつぶせ。』をコンセプトにし、商業施設の中でも一際個性を放っている。6月11日には名古屋・栄の「HAERA」に常設2号店をオープンし、さらなる事業拡大が期待される。展開するのは『スーツに見える作業着』で知られる「WWS」や、台湾カフェ「春水堂」を手がける(株)オアシスライフスタイルグループ。同社のグループCEOである関谷有三氏に事業の動向を聞いた。
―― ブランドの概要からお伺いします。
 関谷 2024年3月に立ち上げたブランドで、働き盛りの男性が私服で悩んでいる時間を真っ黒に塗りつぶすというのがコンセプト。30~40代で服選びは面倒だがこだわりはある人をターゲットとしており、忙しい人の服の悩みを解消して、仕事やプライベートに集中してもらいたい。

―― 商品は本当に黒一色ですね。
 関谷 30~40代で一番売れているのは黒だと言われており、我々が思う30~40代のマストアイテムを展開している。売り上げの半分ほどはセレクトアイテムだが、他社ブランドの商品も黒で、どういう体型の方でもスタイリッシュに見えるものをセレクトしている。

―― 展開アイテムは。
 関谷 アウター、Tシャツ、ボトム、バッグなどがあり、NEW ERAなど他社とコラボしたアイテムも複数ある。上下セットアップでも展開しているので、組み合わせを考える時間も節約できる。価格はPBのTシャツで1万円程度。30~40代は責任あるポジションの人も多く、安すぎないことも意識している。
 色を黒に絞っている分、素材や機能性にはすごくこだわっている。自社製品は生地から開発しており、通気性、速乾性やストレッチなど高機能なのが特徴。こうした機能性もあり、一般的に黒は夏にあまり売れないと言われているが、Macqloは夏でも売れる。

―― ポップアップ出店が非常に多いです。
 関谷 これまでにポップアップは23回実施しており、東京、大阪、名古屋のほか、札幌、金沢、京都、福岡の主要7都市で開催している。立地は百貨店、ショッピングセンターで、その土地を代表する商業施設に出店している。
 もともとリアル店の売り上げで稼ぐというよりECを軸に考えている。ポップアップストアは素材やサイズ感を確かめてもらうための場で、リピーターはECで買っていただく想定だ。一方で、東名阪には旗艦店として常設店を設けたく、24年6月に渋谷のMIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)に常設1号店をオープンした。

―― 足元の動向は。
 関谷 ポップアップストアもミヤシタパークも好調で、結果的にはECとリアル店舗の売り上げは半々程度になっている。ミヤシタパークの店は直近、単月で過去最高の売り上げを記録した。施設の特性上、メーンターゲットより少し若い方が来店するが、最先端の施設として多くの人が訪れるため認知度アップに貢献してくれるし、かつインバウンドも多い。
 ミヤシタパークでは感度の高い方を取り込めているが、ブランドとしては感度が高くない方もターゲットにできる珍しい業態。感度が高くない人の方が服で悩んでいることが多く、デベロッパーからも客層は幅広いという声をいただく。

名古屋・栄の「HAERA」に常設2号店をオープンした
―― 6月、常設2号店がオープンしました。
 関谷 6月11日に名古屋・栄のラグジュアリーモール、HAERAの3階に開業した。オープン1週間の売り上げは計画比220%を達成しており、非常に好調だ。渋谷同様、ショップインショップの黒T専門店「#000T」も併設しており、店舗面積は22坪で渋谷より若干ながら大きい。常設店は旗艦店となるためエリアを代表するような施設に出店したいこともあり、HAERAを選ばせていただいた。

―― 常設店の今後の展開は。
 関谷 つい最近大阪での出店も決まった。場所はまだ明かせないが、非常に有力な施設で、年内にオープンできると思う。中期的には5年で10店体制の展開を目指したい。場所は100万人以上の主要都市をイメージしている。ポップアップ展開ももちろん続けていく。こうした旗艦店、ポップアップ展開を進めることでECへの流入、売り上げ拡大も見込める。

―― 会社としてはWWSや春水堂も展開しており、かなり幅広いですね。
 関谷 色々な事業をしているが、当社はライフスタイルブランドを展開する会社。春水堂であれば台湾の食文化や価値観を日本で広めたいと思っており、WWSはスーツに見える作業着として働き方を提案するなど、それぞれのブランドにミッションがある。Macqloであれば働き盛りの男性が服に悩まず時間を有効に使えるようにするというもの。単なる服、食を販売するのでなく、こうしたミッションを通じて新しいライフスタイルを広げていくのが我々の価値だと思う。


(聞き手・編集長 高橋直也)
商業施設新聞2653号(2026年7月7日)(5面)
 ズームアップ!注目企業インタビュー

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