プリント回路メーカー総覧2014年度版
主戦場は車載・モバイル、競争激化のプリント回路業界最新動向
○スマホ・タブレット向け高密度・薄型基板動向をレポート
○ウエアラブル端末で浮上する部品内蔵基板分野を展望
○省エネ社会に貢献する放熱基板の最新事情を詳述
○巨大勢力となったEMS業界の最新トピックスも紹介
○高度化が求められる装置・材料業界も網羅
体裁・頁数:B5判、 302頁
発刊日:2014年6月4日
ISBN:978-4-88353-222-3 C3055 \19000E
定価 20,900円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
2013年のプリント配線板業界は、パソコン市場の低迷に伴い、一部製品では伸び悩みがあったものの、スマートフォンやタブレット型端末の拡大、さらには車載用基板の需要拡大に伴い、総じて堅調に推移しました。14年も引き続きパソコン市場の低迷が予測されていますが、スマートフォンは世界全体で前年比約2割増となる12億台、タブレット型端末は約2.7億台が出荷される見通しであり、配線板業界もモバイル端末中心の産業構造に大きくシフトしています。
モバイル端末向けでは、高密度かつ薄型の基板が求められており、大手のプリント配線板メーカーが製品開発、および設備投資を活発化させています。具体的にはアプリケーションプロセッサーなどモバイルSoCを搭載するフリップチップ(FC)CSP基板、マザーボードの役目を担うエニーレイヤー構造のビルドアップ基板などがその代表格です。市場性が高いことに加え、高度な技術力が求められることから、収益性も高く、多くの企業が注力分野に挙げており、スマートフォン・タブレット用高密度・薄型基板は業界の最激戦区となっています。さらに、モバイルSoCの高性能化に伴い、基板も高度化が求められており、新たな材料・プロセスの採用が目立ち始めています。
従来、同分野に関して、日系企業は一部企業を除き出遅れている印象がありましたが、ここにきて、事業拡大に向けた企業同士の提携や新工場設立など積極的な動きが目立つようになってきました。
また、電装化が進む自動車も大きなアプリケーションとして飛躍を遂げています。車載用基板はコンシューマー分野に比べて品質要求が高く、日系メーカーが得意とする分野です。加えて、放熱性などを考慮したメタル基板やセラミックス基板など、多種多様な特殊基板が登場しており、技術革新のスピードも速まっています。
本書『プリント回路メーカー総覧 2014年度版』は、ビルドアップ基板、パッケージ基板、車載用基板といった成長分野を網羅しつつ、各社別に市場戦略や設備投資計画の動向を最新の取材で解説しているほか、韓国・台湾・中国の最新事情も収録し、世界のプリント配線板産業を体系的に捉えた総合書に仕上げております。
内容構成としては、巻頭特集では、事業再編が進む国内プリント回路業界に関する最新動向を掲載。第1章では13~14年のプリント配線板市場動向を総括・展望するとともに、成長分野であるパッケージ基板、エニーレイヤー構造のビルドアップ基板の動向をまとめました。第2章では国内企業のなかでも大手・注目企業をピックアップし、業績・投資動向などをより詳細にレポートしています。
第4章では台湾や韓国を中心とする海外メーカーの生産・投資動向を掲載、第5章では国内外のEMS企業の動向について収録しています。EMS企業の動向はプリント基板業界の動向を把握するうえで近年、重要度がさらに増しています。プリント回路を生産するうえで重要な装置・材料分野の動向を掲載した第7章では、銅張積層板の動向をはじめ、LDI/DIなどの露光装置、さらにSMTマウンターの最新状況をレポートします。第8章の関連メーカー・商社の各社データについては、最新の情報を盛り込むよう努めました。
弊社では、プリント回路製造業を含む電子産業の専門紙として『半導体産業新聞』を発行し、業界の動静を取材・報道しておりますが、本書は同紙編集スタッフの手に成るものです。業務ご多忙の中、我々の取材に快く応じて下さった業界諸賢のご協力に感謝致します。業界および読者諸賢のご批判、ご叱正、ご助言をお願い申し上げます。
■内容構成
- ◆巻頭特集 本格再編が進む国内プリント配線板業界
- ◆第1章 2014年のプリント配線板業界の展望
- ◆第2章 国内プリント回路メーカー大手・注目企業の事業戦略
- イースタン/イビデン/エルナー/沖プリンテッドサーキット/京写/京セラ/キョウデン/シライ電子工業/新光電気工業/住友電工プリントサーキット/日本シイエムケイ/日本メクトロン/日本サーキット工業/フジクラ/メイコー/山本製作所
- ◆第3章 国内プリント回路メーカーの現況と計画
- 愛工機器製作所/アイン/アスコーテック/アズマ/アヤマ電子工業/板橋精機/伊原電子工業/エイト工業/エヌシーアイ電子/エヌビーシー/オーケープリント/大牟田電子工業/OKIサーキットテクノロジー/沖電線/オムロン直方/オンテック/関西電子工業/関東化成工業/協栄産業/共栄電資/京セラSLCテクノロジー/邦田工業/クローバー電子工業/栄電子工業/相模ピーシーアイ/サトーセン/山水エレクトロニクス/サンタ軽金属工業/三陽/サンヨー工業/三和電子サーキット/シキボウ電子/省栄プリント製作所/松和産業/白土プリント配線製作所/新旭電子工業/伸光製作所/伸和プリント工業/盛興電機/大昌電子/㈲大平金属化学工業/太洋工業/大陽工業/太陽誘電/ダイワ工業/田代電化工業/棚澤八光社/ちの技研/中央ネームプレート製作所/通菱テクニカ/TSS/TDK/テクノデザイン/電気化学工業/電子プリント工業/デンソー/東京協栄/東京ドロウイング/東洋レーベル/東和プリント工業/DOWAホールディングス/凸版印刷/ニシハラ理工/日東電工/日邦工業/日本アビオニクス/ニッポン高度紙工業/日本電気化学/日本特殊陶業/日本発条/日本理化工業所/日本マルチ/日本ミクロン/野田スクリーン/ノリタケカンパニーリミテド/八光電子工業/パナソニック/羽野製作所/ピーダブルビー/ピーバンドットコム/日立化成/日立情報通信マニュファクチャリング/平山ファインテクノ/富士通インターコネクトテクノロジーズ/富士プリント工業/プラメックス/フリージア・オート技研/プリンテック/プリント電子研究所/古河電気工業/豊光社/北陸電気工業/マルチ/マルフジ製作所/MARUWA/丸和製作所/水田製作所/皆見電子工業/村上電子工学/村田製作所/名東電産/メッツエレクトロン/モリヤマ茨城/矢島製作所/ヤハタ精工/山一電機/山岸エーアイシー/山下マテリアル/友基/ユタカ/横河マニュファクチャリング/横浜抵抗器/ヨシミツ理化/RITAエレクトロニクス/リノス/リョウワ/ワイケーシー
- ■主要プリント回路メーカー工場一覧
- ■主要プリント回路メーカー工場分布図
- ◆第4章 海外プリント回路メーカーの現況と計画
- 台湾メーカー動向
- キンサス インターコネクト テクノロジー/ゴールド サーキット エレクトロニクス/コンペック マニュファクチャリング/チップボンド テクノロジー/チンプーン インダストリアル/ナンヤPCB/ユニマイクロン テクノロジー
- 韓国メーカー動向
- イスペタシス/インターフレックス/エスアイフレックス/LGイノテック/コリアサーキット/サムスン電機/シムテック/大徳GDS/大徳電子/ビーエイチ/ヨンプン電子
- 中国プリント回路生産動向
- ◆第5章 国内外EMS企業の現況と計画
- ■海外メーカー動向
- サンミナ コーポレーション/ジェイビル サーキット/セレスティカ/フレクストロニクス・インターナショナル/フォックスコン(ホンハイグループ)
- ■日本メーカー動向
- 沖電気工業/加賀電子/堅田電機/カトーレック/シークス/大日光・エンジニアリング/大丸興業/筑波エレクトロン/東芝ディーエムエス/土佐電子/長野ケンウッド/PFU/ピーダブルビー/北部通信工業/ユー・エム・シー・エレクトロニクス
- ◆第6章 国内プリント回路実装メーカーの現況と計画
- ASTI/アズビル/アルパインテクノ/石井表記/ウェーブクレスト/羽後電子/エヌエスエレクトロニクス/応用電機/オオクマ電子/加美電機/京西電機/熊本テクノ/コーセル/シキノハイテック/志摩電子工業/神栄テクノロジー/正興電機製作所/セコニック電子/双和電機/対松堂/タイテック/タカハタ電子/竹田印刷/立山科学工業/月電工業/ティーユーエレクトロニクス/テクノデバイス/東海佐賀/東海理化/トーア電子/十和田オーディオ/新潟精密/日本制禦機器/日本フェンオール/パナソニックアソシエイツ滋賀/氷上製作所/日立ターミナルメカトロニクス/平福電機製作所/富士通ゼネラルエレクトロニクス/プリントラボ/ホックス/マスプロ電工/ミユキ精機/レクザム/レシップ電子
- ◆第7章 プリント回路用主要装置・材料メーカーの現況と計画
- ■LDI/DI装置
- アドテックエンジニアリング/オーク製作所/大日本スクリーン製造/日本オルボテック/ビアメカニクス
- ■チップマウンター
- JUKI/パナソニック ファクトリーソリューションズ/日立ハイテクノロジーズ/富士機械製造/ヤマハ発動機
- ■銅張積層板
- 京セラケミカル/住友ベークライト/中興化成工業/ニッカン工業/日本デコラックス/パナソニック/日立化成/三菱ガス化学/利昌工業
- ■めっき液/表面処理剤
- 石原ケミカル/上村工業/奥野製薬工業/JCU/メック/メルテックス
- ◆第8章 プリント回路関連メーカー・商社名鑑
- ■会社名・工場名索引