25～26年 商業施設の閉館相次ぐ
「新宿アルタ」など街の顔も、後継施設の開発も進行
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2025年、多くの商業施設がオープンした陰で、複数の施設が閉館した。「新宿アルタ」といった街の顔のほか、長寿施設「柏マルイ」も閉館。26年以降の閉館計画も発表されており、運営の難しさを感じさせる。その一方で、すでに跡地活用・再生に向けた動きもある。松本駅周辺では「松本PARCO」などが短期間に続けて閉館したが、商業施設や外資系ホテルとして再生する方針だ。そのほか後継施設の開発に着手しているものもあり、新たな商業施設としてオープンしていくとみられる。
■都心、駅近くなど優良立地でも営業終了
一般社団法人日本ショッピングセンター協会が取りまとめている「2025年オープンSC」は、12月9日時点で18施設となっている。24年末には「2025年オープン予定のSC等商業施設」が16施設と発表され、それよりも伸ばした形だが、それでも新規開発の少なさを感じさせる。新規開業が少ない一方、増えているのが閉館する施設だ。
25年の動きとして、2月28日に新宿アルタと「原宿アルタ」が閉館した。いずれも知名度が高く、新宿アルタは新宿駅前、原宿アルタは竹下通りに位置するなどトラフィックは十分だった。ただ、（株）三越伊勢丹は百貨店事業において顧客識別化によるマーケティングを推進しているが、アルタでは顧客識別が進んでおらず、単体での収益も上がらず利益に寄与していなかったという。このため営業を終了するとした。
（以下、本紙2025年12月16日号1面）
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