再編進む小売業界
DgS、SMなど案件多数、コーエンなどアパレルも
クリックして拡大
2025年の終わりが近づいてきたが、今年は小売業界で様々な経営統合・再編が行われた。スーパーマーケット(SM)は7月に(株)トライアルホールディングスによる(株)西友の買収が完了、ドラッグストア(DgS)は12月1日に(株)ウエルシアホールディングスと(株)ツルハホールディングスが経営統合し、アパレルでは「コーエン」の買収が発表された。出店用地確保の難しさ、コスト削減など様々な課題があり、今後も経営統合・再編は進むとみられる。25年の動きを追った。
■DgSはツルハとウエルシアが経営統合
DgS業界の最大のニュースは、売上高で業界トップクラスのウエルシアホールディングスとツルハホールディングスの経営統合だ。両社は12月1日に経営統合し、これにより店舗数約5700店、売上高2兆円超の巨大ドラッグストアグループが誕生した。また、ツルハHDは51%の株式を持つ(株)レデイ薬局を完全子会社化する。残る49%を保有する(株)フジが、ツルハHDとレデイ薬局に売却するもので、12月22日に株式譲渡を予定するなど足場固めを強化している。
ほかにもDgSでは9月にスギホールディングス(株)が(株)セキ薬品の株式を取得し、持分適用会社とした。両社は5年後をめどに株式の追加取得にも合意しており、これが実行されれば、スギHDによるセキ薬品の持株比率は51%になり、セキ薬品はスギHDの連結子会社となる。さらに11月には(株)クリエイトSDホールディングス連結子会社の(株)クリエイトエス・ディーが、栃木県でSM「ヤオハン」を8店展開する(株)八百半フードセンターを傘下に持つ(株)八百半ホールディングスを買収。ヤオハンの店舗は屋号を残しながら、クリエイトエス・ディーの「クリエイト」とのダブルネームになる予定とするなど、上位グループ・中堅グループとも様々な戦略で成長を目指していく。
(以下、本紙2025年12月2日号1面)
関東/中部

カワタケ、フォレストスクエア仙川、仙川駅近くに9日開業、新業態、多摩初など計18店
北海道/東北

イオンモール郡山、総延べ10.3万m²で着工、27年春オープン予定
近畿/中国

藤井大丸、百貨店本館建て替え、30年度中に再オープン
九州/四国

アミュプラザくまもと 25年度上期、売上高は約150億円、季節需要の取り込み成功
街づくり/都市開発

ファイターズ2軍施設 北海道移転、経済効果は1422億円、三菱UFJが試算
小売業界動向

G-7HD 26年3月期、下期に出店21店を計画、業務スーパー中心に拡大
ロジスティックス

大和ハウス工業、つくば中央Ⅱを着工、冷凍冷蔵にも対応
店舗・施設関連

鈴茂器工、画像認識レジ発売、AIで料理を認識
ホテル&サービス

北海道ボールパークFビレッジ、182室の新ホテルを着工、ブランドは「DHAWA」
外食産業動向

松屋フーズHD 26年3月期、下期は出店55店を計画、51店が牛めし業態に
商いの新しいものさし (株)商い創造研究所 松本大地 No.180

地域PB商品による差別化戦略
週刊インバウンド最前線 No.14

観光地飲食店の模範例
わが社自慢の社員食堂 No.7

東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ 東北事業所
ルポSC

フォレオ大津一里山