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No.64

済南市人民政府、山東省済南市都市説明会開催、日本からの投資を呼びかけ


2023/6/20

 中国・済南市人民政府主催による「山東省済南市都市説明会」が、5月24日に東京都内のホテルで開催された。同市の概要や魅力などを紹介し、日本からの投資などを呼びかけた。

 説明会では、来賓のあいさつに続いて、済南市投資貿易促進局局長の李洪偉氏が「済南市の投資協力のチャンス」のテーマでプレゼンテーションを行い、同市の強み、産業、チャンス、秘密について説明した。同市の人口は1000万人以上で、労働人材は263万人、そのうち技能人材は138万人以上となっている。市内に大学が52校あり、在籍大学生は70万人以上、毎年約18万人の卒業生を輩出している。国家重点実験室8社、省試験室3社、省重点実験室112社、省クラス以上の新型研究機構71社がある。

 同市は交通網が整備されており、済南西駅は北京・上海の高速鉄道の中枢駅の1つで北京に84分、上海に3時間で到着できる。済南遥墻国際空港は中国の重要空港の1つとなっている。

 ビッグデータ・次世代情報技術産業、スマート製造・ハイエンド装備産業、バイオ医薬・包括健康産業、精製鋼・先進材料の4つの産業が重点産業となっている。

 21年4月には国務院が「済南新旧原動力転換スタート区建設実施計画」を正式に承認。黄河両岸の自由貿易試験区、国家級新区、国家自主革新モデル区、全面革新改革試験区の4つの区を1つに再編する798km²の再開発計画がスタートしている。

 李洪偉氏はプレゼンテーションの最後に「ぜひ済南とともにWin-Winを実現しましょう」と語った。


李洪偉氏
李洪偉氏
 続いて、済南ハイテク区管理委員会常務副主任の任広鋒氏が「新世代の情報産業」、済南市章丘区委員会書記の馬志勇氏が「スマート製造産業」のテーマでプレゼンテーションを行った。

 基調講演では、まず三菱UFJ銀行(中国)有限公司コンサルティング&リサーチ部副部長の石洪氏が「日本企業の対中投資のチャンスと課題」のテーマで講演。続いて、済南国債投資促進連絡事務所(日本)総代表、思脈(上海)資産管理有限公司董事長の宋海剛氏が「新たな情勢下での日中投資協力推進のためのプラットフォーム」のテーマで講演し、2月に日本に設立した済南市の連絡事務所の概要などを説明した。同氏は、「両国の科学技術プラットフォームを転換するビジネスを展開したい」と語り、従来の連絡事務所とは違い、プロフェッショナルなサポートで科学技術を最大限に発揮し、これを第3国に提供していく方針であることを明らかにした。
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