電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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第61回

「ニッポンの黄金ステージ再び」の期待担い、新生NEDIAついに発進!!


~齋藤昇三会長「電子デバイスは社会の米だ。成長産業に全面フォーカスする」~

2013/10/11

記者会見に臨むNEDIAの齋藤昇三会長
記者会見に臨むNEDIAの齋藤昇三会長
 「今こそ、電子デバイス産業の川上から川下にわたる横断的戦略組織が必要だ。未来を切り開く日本の成長産業に、全面フォーカスしていく運動論も重要だ。こうした背景から、NEDIAは誕生する必然性があったのだ」

 2013年9月30日(月)の夕刻のことである。東京・茗荷谷の林野会館において、一般社団法人 日本電子デバイス産業協会(NEDIA)の代表理事・会長に選出された齋藤昇三氏は、記者会見の席上で静かにこう話し始めた。齋藤氏は日本のエレクトロニクスの最大団体であるJEITAの半導体部会のトップであり、かつ半導体大手数社に東京エレクトロンを加えた半導体産業研究所のトップも兼任している。新生NEDIAを率いる力強いリーダーとして格好の存在であるといえるだろう。同氏はこの6月まで東芝副社長の要職にあり、半導体部門のトップであった。現在は常任顧問の任にあるが、多くの電子デバイス関係者の声に応えるかたちでNEDIAのリーダーに就任したのだ。

 「NEDIAは単なる業界団体ではない。成長が期待されるあらゆる最終製品の出口を捉え、それに必要な半導体などの電子デバイス、それを作るための装置、また必要な材料までを横串にしていく戦略的組織だ。この流れに沿うかたちで会員・組織を拡大していき、新たな日本の成長分野を切り開いていく」(齋藤会長)

 実際論としては次世代環境車、宇宙航空産業、医療産業、環境エネルギー、ロボット産業、次世代IT産業をトータルカバーし、開発およびマーケティングで先行する仕組み作りを、NEDIAは提案していくのだ。具体的な活動としては、ベンチャー育成、人材教育支援、技術開発協調、商談マッチング、セミナー・カンファンレンス・展示会などに幅広く展開していく計画を立てている。

 NEDIA(Nippon Electronic Device Industry Association)の母体となる組織は、一般社団法人の日本半導体ベンチャー協会(JASVA)である。JASVAは2000年の発足から13年間にわたり、多くの関係者の支援を取り付け、様々な活動を展開してきた。これが名称変更し、NEDIAに生まれ変わったのだ。この新生NEDIAには、NPO法人日本半導体エンジニアリングネットワーク協会(JSENA)および日本半導体部品工業会(JAST会)の2団体が合流し、さらに、日本EDAベンチャー連絡会(JEVeC)も合流したのだ。4団体統合による新組織であり、当初は約200社での旗揚げとなるが、数年内には500社まで拡大していく。我が国最大の会員数を持った電子デバイス関連の横断的、戦略的、そして草の根運動的な組織として様々な活動を行っていく考えだ。

 記者会見の後で開催されたNEDIAキックオフパーティーには多くの関係者が参列した。電子情報技術産業協会、日本半導体製造装置協会、日本電子回路工業会、日本半導体商社協会、半導体産業人協会、半導体理工学研究センターなど様々な電子デバイス関係者の代表が一同に集結した光景は、まさに壮観であった。

 経済産業省 デバイス産業戦略室の宮﨑高哉氏が来賓を代表して挨拶されたが、NEDIAに対する期待感を明確に述べられた。齋藤昇三会長の挨拶もインパクトのあるものであり、「かつて半導体は産業の米といわれた。今日にあって私はこう宣言する。半導体をはじめとする電子デバイスはまさに社会の米である」と述べると、会場から小さなどよめきが発せられた。次いで、乾杯の音頭を取った副会長の岡本裕氏(ソニー業務執行役員)もまた高いテンションで「ニッポンは決して負けていない。総力を挙げて新しい時代の創生に向けて努力しよう」とコメントした。

 この東京におけるキックオフに続いて、NEDIAは今後も全国3カ所でキックオフカンファレンス/パーティーを開催していく考えだ。10月24日(木)には北九州で、九州NEDIAの立ち上げ。11月20日(水)には京都で関西NEDIAの立ち上げ。そして12月11日(水)には仙台で東北NEDIAの立ち上げがそれぞれ企画されている。

 ちなみに、NEDIAの法人会員の平均年会費は8万~12万円程度と廉価であり、個人会員については1万2000円とこれまた破格の会費の安さである。そしてまた、サプライズなことは、会員になれば年間20~30は開催されるあらゆるイベントの参加料はすべて無料となっている。
 ちなみに筆者もNEDIAの副会長に就任させていただいたが、全国各地で会員の皆様と交流できることを心待ちにしている。なお、NEDIAに関する問い合わせおよび入会申し込みは以下のとおり。

 一般社団法人日本電子デバイス産業協会(NEDIA)
 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町2-13、竹内ビル202号室
 TEL:03-5823-4465 FAX:03-5823-4475
 E-mail:info@nedia.or.jp URL:http://www.nedia.or.jp


泉谷 渉(いずみや わたる)略歴
神奈川県横浜市出身。中央大学法学部政治学科卒業。30年以上にわたって第一線を走ってきた国内最古参の半導体記者であり、現在は産業タイムズ社社長。著書には『半導体業界ハンドブック』、『素材は国家なり』(長谷川慶太郎との共著)、『ニッポンの環境エネルギー力』(以上、東洋経済新報社)、『これが半導体の全貌だ』(かんき出版)、『心から感動する会社』(亜紀書房)など19冊がある。日本半導体ベンチャー協会会長。全国各地を講演と取材で飛びまわる毎日が続く。
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