商業施設新聞
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
No.891

23年はどこまでが当たり前に?


北田啓貴

2023/1/24

 2022年12月17日にフジテレビ系で放送された「土曜プレミアム・ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」を観ていると、参加者の1組が某ファミリーレストランで稼働する猫型配膳ロボットのモノマネを披露し、笑いを誘っていた。筆者もつい笑ってしまった。筆者が笑ってしまったのは配膳ロボットについて取材したことがあり、仕組みを知っているため「それ分かる」という笑いだったのが、おそらく仕組みなどは知らないであろう出演しているお笑い芸人なども大爆笑していた。見た目が面白いのか、動きなどネタとして面白いのか。いろいろ思案したが、前提として配膳ロボットを認知していることは間違いないだろう。配膳ロボットが市民権を得つつある。

 コロナ禍になってからロボットの導入事例が急増しているという。筆者も22年はSEQSENCE(株)が開発した自律移動型警備ロボット「SQ-2mk2」、CiXホールディングス(株)が独自開発したドリンクロボット「Robo-TENDER」、ソフトバンクロボティクス(株)の掃除ロボット「Whiz i」について取材した。当初は少子高齢化に伴う人手不足解消や業務の省力化を目的に導入していたが、コロナ禍になってから非対面、非接触のニーズも加わり、それらが後押ししているもようだ。

運搬ロボットと連携させたドリンクロボット「Robo-TENDER」
運搬ロボットと連携させたドリンクロボット「Robo-TENDER」
 その中でも今後注目されるのは、CiXホールディングスが独自開発したドリンクロボット「Robo-TENDER」だ。この製品はオーダーされたドリンクを自動で作ってくれるだけではなく、ソフトバンクロボティクスの配膳・運搬ロボット「Servi」と連携させることで、客席へドリンクの提供なども行ってくれる。

 土曜プレミアム・ザ・細かすぎて伝わらないモノマネを観て、ロボットが配膳を補助することは当たり前になっていると分かった。23年はロボットの行動がどこまでが広がるのか注目だ。
サイト内検索