―― 事業概要について。
詹 以前は汎用メモリーとロジックを手がけていたが、ロジックを2008年に100%子会社のNuvoton Technologyとして独立させ、汎用メモリーに一本化した。汎用メモリーではキマンダからDRAMの技術提供を受け、同時に同社に汎用DRAMをファンドリー供給していたが、同社は09年に倒産。その後、当社はファンドリーではなく、自社ブランド製品で勝負する方針を固めた。現在、製品としてシリアル/パラレルタイプのNOR型フラッシュメモリー、スペシャリティーDRAM、モバイルDRAM、グラフィックDRAMなどの中小容量品を取り扱っている。
―― 事業の戦略は。
詹 NOR型フラッシュ、DRAMのいずれにおいても中小容量品に特化することにある。
用途においても、収益性の高い分野にターゲットを絞っている。当社の製品は、流行のタブレットおよびスマートフォン(スマホ)をはじめコンピューター、通信機器、自動車、産業用機器などのプログラムメモリーやワークメモリーとして使われている。いずれも需要が堅調で、価格の低下が少ない。
―― 日本市場に向けた取り組みを。
詹 民生用機器ではすでに実績があるが、今後期待しているのが自動車分野だ。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2013年5月29日号1面)